父からもらった今月末迄有効の劇場招待券が3枚あったので、伊勢佐木町界隈の映画館をはしごして3作品まとめて鑑賞。最初の『HERO』は昨年の夏秋頃に公開された映画。訳あって最初の15分程を見逃すはめになってしまったので、しばらくの間は話がよくつかめないまま進行。そしてようやく最後近くになって話の全容がわかって終了。現代のシーンと回想シーンが入り組んでくると私には何がなにやらわからなくなってしまうのだ。公開当初鑑賞した友人から「内容は好き嫌いあるかもしれないけれど、色彩と映像はすごくきれい」というような感想を聞いていたが、画面一杯に広がる赤・黄・緑・青といった原色の色彩効果は見事だった。でもアクションシーンは格好良いんだけれどありえなさに笑ってしまった。『解夏』は核となる簡単なストーリー知識だけ持って鑑賞。病に冒され徐々に視力を失ってゆく男性とそれを支える恋人の女性,母,友人等々の葛藤や心の動きが静かに描かれていた。キャラメルボックスじゃないけれど「人が人を想う気持ち」が伝わってくる作品。物語の最後で彼は失明してしまうけれど「この二人ならこれからもお互いを想い支えあって歩んでゆくだろう」って見ているこちらもちょっぴり優しい気持ちになれた。主演の大沢たかおさんと石田ゆり子さんがお似合いでとても素敵! 舞台となった長崎を訪れてみたいと思う人も多いだろうな。そして『クイール』。『盲導犬クイールの一生』という原作本タイトル通り、ある子犬が生まれてから盲導犬になり、そして生涯を終えるまでの出来事を綴った記録映画という感じの作品。普通の場合核になるのは盲導犬とその飼い主とのふれあいの部分なのだろうけれど、この作品の場合はそこだけに重きをおかず本当に淡々と描かれていた。その描き方がNHKで放送されたドラマ(私は見ていない)と比べて批評されたりもしているようだけれど。でもそういうことは抜きにして、クイールの全て−生まれたばかりの頃のぽてぽてっとしたあどけない様子,ぬいぐるみのピーちゃんと無邪気に遊ぶさま,飼い主の顔を見上げる仕草・表情等々、感動とは違うのかもしれないけれど、もうクイールの姿を見ているだけで何故かぼろぼろ泣けてきてしまった。たまにはこんな映画三昧もいいね。来週は『ホテル・ビーナス』を見に行けるかな? −−−過去の今日のこと−−− 2003年03月23日(日) 「日米プロ野球 今年の楽しみ方」講演会 ☆2002年03月23日(土) 久しぶりの【アン・プチ・パケ】