はたして人は、不徳なくして徳を、憎しみなくして愛を、醜なくして美を、考えることができるだろうか。実に悪と悩みとのおかげで、地球は住むにたえ、人生は生きるに値するのである。『エピキュールの園』アナトール・フランス