ひとりカーニバル
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東京に行ってきた。修学旅行以来の来訪。
出る前、姉にお土産何がいいと聞いてみたところ、「綺麗なガラス細工がいい」と言った。しかし、最後に付け加えた言葉があった。「キノコ以外」。
わたしは中学校の社会見学で、ガラスの里というところに行った。そこで家族のお土産を買おうとしたのだが、楽しいガラス細工は、見てるだけで時間をくう。残りの自由時間が押し迫り、わたしはあわてて姉に持ち帰るガラス細工のお土産を買った。それがキノコだった。
イルカ、白鳥、お人形 、エトセトラ。小さくてかわいいガラス細工、綺麗で手ごろに買えるガラス細工。綺麗なガラスのショーケースの中には、メルヘンの世界や、おとぎ話のような世界がつまっていた。他にもいっぱいあったハズなのに、そんな中わたしはキノコを選んだ。白い柄にあめ色の笠をかぶり、紅色のはん点がついてるキノコ。毒でもありそうだ。
それまでにも姉は、ガラス細工を数点持っていた。海の生き物や、かわいらしい動物。それぞれが主役のようなものばかり。脇役が必要だ、そう思ったのだ。それにかぶせてあげようと思ったのだ、キノコの笠を。イメージはみんなの拠り所、そこにささる森のパラソル。
今改めて見ると、集まるみんなに胞子をふりかける毒パラソル。主役のみんなを影から支えることはおろか、バランスを崩す一員として活躍している。良かれと思ってしたことが、裏目に出る結果となった一例。
自分では結構気にいってたのだが、わたしの株は下がったっきり。
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