あきら
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2007年08月25日(土)

グニャりとした手に伝わる…感覚。


今日、友達の家に迎えに行く道中…
シャムの系統のネコの骸が…左斜線の真ん中に横たわっていた。
とっさに頭を、後ろのトランクにごみ袋がある事がよぎり、
後ろに車が居ない事を確認して、急停車した。

今迄…そんな事、した事無いのに。

私は、トランクから袋を取り出して、
横たわったネコの身体の上にかぶせ、
どうにか、袋に入れようとした…

けれど、死後硬直も終って、死臭も漂うその身体は、
グニャグニャとして、袋に入ってくれそうもない。
袋の端を手に巻きつけて、ネコの下に手を入れた…

血は出ていなかったのに…。

余りにも生々しいその感触に、涙が出てきた。

人は毎日、生や死と隣り合わせだ。
毎日、それを自分の傍にあるものとして、
感じているか、居ないかの違いなだけで…
ずっと、そこにある。

生温かいラグマットの様な…もう動かないネコを、
道の脇の、日陰の藪の中に、そっと横たえた。

それ以上、死と見つめあいたくなかったのか、
…目を見ない様に…
そっと。

友人宅に、少し遅刻していって、
ビニール袋を貰って、ネコを包んで運んだビニール袋を詰めた。
洗面台を借りて、手を洗う…。

そして、大歓迎を続けていてくれていた、
そこの家のチワワを、やっと抱き上げた。
温かかった。
動いていた。
目をじっと見てくれた。
思わず、抱きしめました。

そして、その後、何事も無かったかの様に、
買い物を楽しむ私達。

帰り道も、その子は、そこに横たわっていました。

私のした事は…




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