高校の頃、友人に言われたことがある。 「家が遠くていいな」
彼と私の通学距離は約2倍。 私のほうが長い時間自転車をこいでいる。 それなのに、彼にとっては羨ましいとは・・・ 彼の言い分はこうだ。
中途半端に近い距離だと、ギリギリまで『行きたくない』気持ちが残ってしまう。 行きたくないという思いを抱えた解消できないまま来ても、不完全燃焼の状態。 何一つすっきりとやれない。 だが、長い距離だと、行く途中で気分転換になって、十分な準備ができる。 例え朝、『行きたくない』と思っていても、長い距離を勢いよく来ることで諦めがつく。
どうもピンと来ない話だった。
今になるとわかるような気がする。 もし、勤め先が自分の家だったら、私はたまらないだろう。 切り替えが下手なのを自負している。 どこまでが仕事、どこまでが遊びかを境界つけられずにいそうだ。
電車に揺られたり、車のハンドルを握ったり、テクテクと歩いたり。 そんな行動で仕事とプライベートの境を作っているのだろうな。 毎日往復2時間以上の通勤時間も、そう考えるとあながち無駄ではない気がする。
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