『人は自分の中に何人もの自分を持っている。 悪魔のように冷酷な自分。神のように自愛にあふれた自分。 人は常に仮面をかぶるように『自分』を取り替えながら生きている』
メガテン通ならこんな感じのフレーズに覚えがあることだろう。
今回の話は私と沢吉の変な習性と言うか…何と言うかその話である。(どの話だ)
一昨日の夜。 親と電話をしているときに母が、 母「朝も言ったけど、今日怖い夢見てさ〜」 などと言い始めた。 全くもって身に覚えのない私は、頭の上に?マークを散らしながら訊いた。 千「は?朝?何言ってんの?そんな話したっけ?てか、電話してくれたの?」 母「したよ〜?あんた電話に出てしっかりした口調で受け答えしてたよ」 千「え……?」 母「まさか、また覚えてないとか?」 千「…………はい」
普通の人は、寝ぼけながら電話に出ると「うん」としか言わないと思うが、私の場合は全くもって違う。 ちゃんと会話が成立しているのである!! 例えば、このときの会話を一部再現してみると以下のようになる。
母「おはよ〜」 千「おはよ…」 母「ちーちゃん聞いてよ。今日ね、家に飛行機が落ちてきて家が崩壊する夢を見たんだよ」 千「え〜?ちょっと、朝からそういう縁起でもない事言わないでよ。やだなぁ」 母「いやいや、縁起でもないことって言うか、気をつけてねって言う意味で言ったんだけどね。じゃ、起きたみたいだし、ちゃんと学校行って来なさいね〜」 千「うん、わかった。それじゃあね〜」
とまあこんな感じに。 しかも、このときの記憶がスポッと抜けているから質が悪い。 この話を沢吉にしたところ、 沢「いや、私もあるよ、そういうこと」 と返ってきた。 彼女の場合は友人が朝かけてくる電話に無意識のうちに出ていたらしい。 そして、再現してみるとこんな会話が。
友「沢〜。あのさ、あんたUAのCD持ってるよね?」 沢「うん、持ってるよ〜、全部」 友「じゃさ、『○○(曲名はわからない)』って曲ベストアルバムに入ってる?」 沢「ああ、あれね、入ってるよ」 友「ほんと?今日、学校に持ってきてね、絶対だよ〜!」 沢「うん。今カバンに入れたから。ちゃんと持ってくよ!!」
そして、このときのことは全く覚えていないために学校で 友「持ってきてくれた?」 沢「…何を?」 友「UAのCD。持ってきてねって電話で言ったじゃん」 沢「……電話?」 とこんな感じに?マークが頭の上に浮かんでしまうのである。
意外な共通点を見つけたとともに、二人して 「これって…ペルソナだよね、絶対」 などと何十分か議論を交わしていたのは言うまでもない。
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