『MS(´ε`)yotsuha』

2002年06月28日(金) バーバー姉様

そういえばコケシ話をするんでした。

アレは…姉がいつものように12時を回った頃
ガチャリ、とカギをあけるのを
いつものように内側から眺めていた夜でした。(開けてあげなよ)

「…おかえり」
「…ただいま…」

昼間に録ったアニメを観おわって
寝ようかと思ったそのとき。

「あ、髪の毛切ってあげるよ」

恐れていた事が現実になる時がやってきたのです。

ビデオや番組の編集の仕事をする姉は
とある美容室のカット講習ビデオを担当し
そこなカット技術をこれ適当や如何やと確かめるべく、
彼が妹をモルモットと書いて実験体とせんとて
前々より 君が髪を切らん と 心あつくして候。

とはいえ、「あんたに似合いそうな髪形が…」
という、そのたった一言に
少しばかりの期待を抱いた…
私が愚かでありました。

ビニールゴミ袋を貫頭衣に仕立て
キッチンにて暑苦しい時間を過ごす事一時間ほどでしょうか。
後ろ、左脇を順調に終り、右のカットにいそしむ姉に
「…左を見ながら切らなくていいの?」と
おそるおそる訊ねますと
「…あっ…」
「……。」
時 既に遅く。

うなだれ、笑いを堪えつつ
左脇に再びはさみを入れ始める彼女には
もはや集中力もなく、
「仕上げより顧客サービスで勝負」などと見当はずれを口走り
サウナ貫頭衣に息を吹き込んだり

前髪が一部不思議なほど短かったり

全てに絶望を見た私は
やさぐれモード ターン オン。

鏡の中には
デビュー当時の広○リョウコさんの頭をした
半べそやさぐれ私が。
さようなら、山姥ヘアー。
こんにちは、コケシヘアー。

二、三日たった今では
シャンプー消費量の少なさに喜んだり、
体重が500gほど減ったのに喜んだり、
自分の慰め方を学びおおせたのであります。


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