いつの日か咲く蒼い花を夢見て...ルル

 

 

栗と10月 - 2002年10月18日(金)

5月と10月が好きである。
暑くもなく寒くもない、爽やかな気候がすごく好きだ。
でもそれはいつもほんの一瞬だ。
あっという間にどちらかになる。
桜があっという間に散ってしまうのとどこか似ている。

うさぎをシャンプーした。
毛がぬれるとぺったんこになって、よけい細く見える。
ぬれねずみ、という言葉が頭をよぎる。
暖かい10月の日だまりで、長い耳を後ろに倒し
のんびり自然乾燥している。
彼女は今、何を思っているんだろう。

遠足でたくさんの栗を拾って帰ってきた娘。
落ちている栗を見つけて嬉しそうに手を伸ばし
袋にいれてはまた探し・・
そんな姿が目に見えるようだった。

その頃私は病院で子宮筋腫の検査に行っていた。
ほやほやの赤ちゃんを抱いて退院していく若い夫婦。
ほんの5年前のことなのに、
自分の時のその光景は、かなり昔の話のように思えた。
あと5年もすると、娘は10歳・・
今のことを、また昔の事のように思い出すのだろうか。

・・栗の写真を、撮っておこうか。



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