- 2006年01月19日(木) 少子化と世論
相変わらず「少子化対策」と言えば「子供の数が少なくなる(大変だ!)をくい止めてもっと子供を殖やせるようにしよう」という意味だと思っている人が少なくないらしい。
本来子供が減っていくのはごく当然のことで、それに逆行するようなことなんかいくらやっても、効果はあがらないし、無理矢理効果を上げようとすればきっと別な形で新たな問題が起きるだけだろう。
最近はいろんなメディアでちらほら見かけるようになったので、もう誰も目新しい意見だとは思わないだろうけれど、
「子供が減っても成り立つ社会」
をこそ、目指すべきだ。
中にはこんな的外れなことを言う高齢者(特に女性)もいるかも。
「寂しくなってしまって子供たちがかわいそう」
ご自分が子供だった頃の3倍も4倍も人口が多い今を基準にしてものを言うのは、実は錯覚かダブルスタンダードではないか。
こんなに多すぎるのに、死亡率も下がる一方。
みんな、意識してはいなくても、実はお互いに「多すぎてウザい」と思っているのではないか。
だからヒステリックな犯罪も多発するようになったのではないか。
人口が多くないとやっていけない社会というのは、実は借金しないと生活できない人と似たようなものなのではないか。
(「借金も財産のうち」というのは、生きて呼吸をする生命については言えない言葉なのではないか……ま、「法人格」のことはよく知らないし知りたくもないけど)
少ない人口でも自然と共存し、持続して命をつないで生きていけるような、そんな社会。
それがわたしには、美しい未来の社会として思い浮かんでくる。
その社会では、一人一人が最大限尊重され、光輝いている。
そういう社会の到来を、心から望んでいる。