原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2005年07月06日(水) Re2: 楽器を売った! 好きです「田中宇的妄想」

★1: Re2: 楽器を売った!
★2: 好きです「田中宇的妄想」



★1: Re2: 楽器を売った!

2005/07/01のつづき。
言い訳オンパレード。

かなり最近まで、APXはフラットワウンドの弦を使っていた。
ふつうのエレベ弦はラウンドワウンドといって、巻き線の断面が丸くて弦の表面がざらざらしているのだけれど、それに対してフラットワウンドは弦の表面がつるつるになるように四角い断面の巻き線を使っている。
フラットのほうがラウンドよりもグリッサンドがしやすいので、フレットレスベースには合っている……
と思っていたのだけれど、音色はしょぼいし(自分のせいじゃなくて弦のせいで)音程がゆるいのが気持ち悪くて、APX自体をあまり弾かなくなっていた。

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わたしは、音色によって楽器を弾き込んだり弾かなくなったりするところがある。
東京に住んでいた頃、友人(というか「先輩」?)からK.Yairiの10万円くらいするギターをしばらく貸してもらっていたことがあった。
本当にきれいな音の出る楽器で、わたしは毎日のように弾いていた。
当たり前かもしれないけれど、良い音の出る楽器は、それの音が聞きたいからよく弾くようになる。
で、その間にわたしは(これでも)だいぶギターが上手になった。
それを返してしまった後は、また元の「Morris W-18(買った当時は名前のとおり『1万8千円』だった)」を必要に迫られて弾いていたけれど、
「わたし別にギタリストになりたいわけじゃないも〜ん」
とうそぶいて、まともな練習はほとんどしなくなってしまった。
まあ、そうは言っても「必要に迫られて」弾いているうちに、楽器そのものは値段と比べたら断然お得なほどに良く鳴るようになってくれたんだけど。

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(Yairiがわたしに合わなかった理由を「人のせいにする」のを抜いて書き直すと、こんな感じ↓)
一昨年買ったK.YairiのYB2-FEは、わたしにはなんだか「肌に合わない」感じのする楽器だった。

・弦高が高い
・スケールが短い
・ボディにカッタウェイがない
(↑この3つの理由で、わたしにとってはすごく弾きにくいのだった。
もちろんかなり練習はしていたのだけれど、ずーっとエレベだけを弾いてきたわたしの手には、いつまでたっても馴染んでくれず、ただいらいらさせられてばかりいた)

・ギターと同じような音色
(↑これはかなり気に食わなかった。
まるで「ギターの7弦、8弦」みたいな音しか出ないのは、根っからのベーシストとしては「ベースなんてしょせんギターのおまけ」と言われているようで嫌だった。
それがやりたければギターアンサンブルでもやれば?と言いたくなってしまう。
入り込めば面白いのかもしれないけれど、今のところわたしは「ギター・マンドリン部」をやりたいわけじゃない)

・フレット音痴だった
ネックのセッティングの問題だったのかもしれないけれど、「4弦で特に狂う」ということはネックに反りだけじゃなくてねじれもあるっていうことで、それってはっきり言って致命的。
しかも、お金出してちゃんと調整してもらう気にもなれなかった。(微妙なチョーキングとかである程度は解消できるし)

ああ、なんていうこと。
わたしはYairiを愛することができなかったのね。

ていうか、ネックのセッティングについてはAPXのほうがずっとうまくいっていた。
もっと言えば、ふつうにエレベと同じようなセッティングだった。
(その点、Godinと似ている)

……
で、とうとう売っちゃった。
かなり良い査定を出してもらって受け取った金額のほうが「価値がある」と思えた。
ということは、売って正解だったんだよね。



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APXをあまり弾かなくなっていた理由はもう一つある。
それは(今度は弦のせいじゃなく)「正確な音程がとりづらい」ということ。
でも、それって練習を重ねれば解決できる問題じゃーん。
それができなかったら、コントラバスなんか弾けるわけないじゃーん。
でも、ある人から「おまえ音程悪いよ」と言われて、……ああそうか、わたしそれで傷ついてしまったんだ。
だからYairi=フレット付き!を買って「これならいいでしょ?」と尻尾を振ってしまったんだ。

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だんだん気づいてきた。
わたし、ギターはフォークギターしか弾かない(エレキは買ったことがない)けれど、ベースはエレベしか弾けないんだ。

いやいや、コントラバス(ウッドベース)はいつか必ず手に入れてしっかり弾きたいと思うけれど、「フォークギターみたいなセッティングのベース」だけは「違う」のだった。

いやいや「フォークギターみたい」でもいいんだけれど。
まだ弾いたことないけれど、Martinのアコベはずっと弦高が低そうだし。
Yairiはそれとも違っていた。
強いて言えば「クラシックギターを習った人が泣く泣くベース担当にまわされた」という感じの楽器だった。

わたしは(ポール・マッカートニーと違って)最初からベースを弾きたくてベーシストになった人なのだ。
「元々はギター弾いていたんだけれど、ベースがいない(など本人の希望にそぐわない事情の)せいでベースにまわされた」
という雰囲気が漂うこと自体、許せないのだ。

他人だったら、別にかまわない。
ふだんギターを弾いている人が、ベースを上手に弾くのは良いことだと思う。

でも、わたしは違う。
「ギターは下手くそだけどベースはいちおうまともに弾ける」
それが、わたしの姿なのだ。

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ああ、くどくどと。
そんなにYairiを売っ払ったことに罪悪感があるのか。

えーーーーい!!
だからこそ、APXにブロンズ弦を張って、一生懸命練習するんだーい!!

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★2: 好きです「田中宇的妄想」

久々に田中宇の国際ニュース解説をちゃんと読んだ。

世界を揺るがすイスラエル入植者

悪口で「田中宇的妄想」というのをどっかで見た(確か2ちゃんねるだったかな?)。
でも、わたしには根拠の薄い「妄想」とは、とても思えない。
そういうことにしたいのは、戦争大好きな右翼系の人たちなのでは。

まあ、わたしもたまに「何考えてるの、田中さん?」と言いたくなることもあるけど、かなりの確率で「やっぱりね」と思わされる。
「世界史はとらなかった(だから知らない)」とか「歴史って覚えることが多くて面倒くさいじゃん」とか言ってる人たちにはわかりにくいかもしれないけれど、ある程度歴史の法則性がわかっていれば起きている出来事の必然性も見えてくるのだ。
残念ながら、それをわかりやすく説明できないわたしも「わかっている」とは言えないのかもしれないけれど、少なくとも「人は生まれて死ぬ」とか「嫌なことをされた人は怒る」とかいう程度のことは国と国の関係の中でもいろいろある。

少なくともテレビのニュースや新聞記事なんかだけでものごとを判断してはいけないと思う。
っていうか、最近テレビニュース見ても腹が立つばかりでいいことない。
(だいたい、テレビニュースの並べ方があまりにも作為的で、視聴者に偏見のある思い込みを促す意図があるとしか思えないことが最近特に多くなってきた。
一度NHKに電話かけてそれを確かめてみたら「そんなつもりは全くない」という返事が返ってきて、これはなおさらやばい、と感じた)
だから、テレビのニュースはできるだけ1日に1度しか見ないことにしている。
(時々、ニュースに「頭が持っていかれる」ことがある。これはかなり危険な症状だ)

さてと、↑読んだ記事には実はそれよりも前の部分があったので、それを読んでみよう。
イスラエルとロスチャイルドの百年戦争

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