- 2004年02月09日(月) 前向きな後悔 CAP人権ワークショップ@静大
★1・前向きな後悔
★2・遅い告知ですが
★1・前向きな後悔
わたしは後悔しています。
かつてわたしは「男性」としてある「女性」と結婚し、子どもをもうけ、家族として共に幸せになりたいと思って生きていました。
でも、それは残念ながら解体してしまった。
わたしが壊してしまったのです。
わたしが自分のことや大切にすべき人たちのことを、もっと正しく考えることができたら。
この社会が抑圧支配や暴力にまみれていることに、どうやって立ち向かえばよかったのか、もっと早く気付いていたら。
わたしは、かつて自分がそれらのことに気付かず、悲惨な迷走をして周囲の人々を傷つけてしまったこと、
自分自身を正しく見つめてやることもできずにひどい自己否定の中で自分を育ててしまったこと、
そういうことについて強く後悔しています。
でも。
後悔の涙に呑まれて生きる力を失いたくない。
後悔しているのは気付いたからできるのだ、ということを忘れてはいけない。
わたしはこれらの後悔を、前向きのエネルギーに変えてしまおうと思います。
わたしが歌うこと。
わたしがGIDの活動をすること。
フェミニズムを学ぶこと。*
(自分自身の過去も含めて)DVと対決すること。
お金を稼いで自分の生活を成り立たせること。
これらのことを、わたしは大切な自分自身のために、大切な人たちのために、
できる限りやっていきたい、と思うのです。
*今まであまり触れてこなかったこともあって、わたしが唐突に「フェミニズム」という言葉を持ち出したことに違和感を持つ人もいるでしょう。
あえて「フェミニズム」などという看板を掲げる必要もないかもしれないけれど、抑圧支配や暴力のない社会を目指すこととわたし自身が後悔していることは多くの面で重なり合っています。
なので、あえて「フェミニズム」という言葉を使うことにもチャレンジしてみました。
とは言っても、まだほとんどわかってはいません。
本を1冊読みかけているだけです。
↑『フェミニズムはみんなのもの』(bell hooks・著、堀田碧・訳、新水社2003年)
きっと原文はポップで楽しい口調で書かれているのだろうけれど、そこまで的確に表すための日本語を探すのは至難の業なのでしょう、やや硬い調子で訳されていて、ちょっと「同じことを何度も」という印象があります。
そのせいで読むのが遅くなってしまうみたいだけれど、書かれていることは、わたしが言いたいのとほぼ同じことだと思います。
っていうかわたしが言いたかったことがことごとく言語化されている、というか。
21世紀は男性こそが解放され、救われなければならない時代なのだろうと思います。
余計なお世話? いいえ、40年近く男性として生きることを自らに科していたわたしの、これは実感なのです。
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★2・遅い告知ですが
うう〜〜、しまった、もっと早く告知すればよかったのに。
(以下転載)-----------------------
静大での笹沼の授業「人権概論」で静岡CAP連絡会の皆さんをお招きしてワーク
ショップを開催します。CAPとは子どもの虐待防止プログラムのことで、寸劇をと
りいれ人権の核にある理念、「安心・自信・自由」をまさにすとんと心の底に入り込
んでくる形で実感させてくれるものです。子ども向けとして開発されたワークショッ
プですが、わたしは大人向けにこそ威力を発揮するものだと思っています。
平日の日中で恐縮ですが、ぜひお越しください。
日時 2月9日(月)
12:45〜14:15
会場 静岡大学教育学部G棟104教室
入場無料、予約不要
車でお越しの方は守衛所にて教育学部の笹沼に面会とご記入ください。
-----------------------(以上転載)
今からでも、たまたまヒマな人、おいでくださいませ。
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