- 2003年08月15日(金) 8月15日という日
今日は「8月15日」、「お盆の中日」でもあるけれど「終戦記念日」でもあるんですよね。
こんな日は、わたしはついついやたらと「戦争」についてあれこれ考えてしまいます。
「鬱だから」ということもあるのだろうけれど。★1・女性差別の歴史は浅い
★2・有言不実
★3・ヒロシマ肯定論の裏側アメリカで女性差別が激化したのは「世界大恐慌」以後のことだったらしい。
世界を全体的に「戦争」へと駆り立てる時代に突入してしまったからこそ、女性を「人口増加マシーン」にしなければならなかったんだろう。
それから。
わたしは、日本にはびこっているヘテロセクシズム(強制異性愛)は明治維新以降の「欧化政策」の副産物だと思ってきたけれど、確かに「銭湯の男湯・女湯」とかいうのはその頃からの文化だとしても、極端な性差別の文脈は必ずしもそこまで遡るだけで全てが言えるというわけではなく、むしろ第二次世界大戦のような「自転車操業戦争」の中で強固に形成されていった、と考えるほうが確かであるようだ。
要するに、何が言いたいかというと、今日(こんにち)のやや極端なほどの「性差別」は決して「日本では昔からそうだった」とかいうことではなくて、むしろここ百年とか数十年とかいう単位の、「比較的新しいできごと」だということだ。
ということは、いわゆる「保守派」の政治家たちが「日本の伝統を守ろう」みたいなことを言うのは、実は「伝統を守る」などということではなく、ただ単に「戦争の頃の流行を守ろう」と言っているだけなのだ。
唾棄すべきことだ。
「ホモフォビア(同性愛嫌悪)」という言葉があるが、わたしは「戦争フォビア」だ。
戦争のためのヘテロセクシズムなんて、豚を繁殖させるのと同じことじゃないか。
「埋めよ殖やせよ地に満ちよ(=戦争していくらたくさん殺されても滅びないように)」
人間はこんなに愚かではないはずだ。
(ついでに、今の時代にはまだまだ受け入れられにくい考え方だと思うけれど、「戦争以外の人口抑制の方法」を真剣に考えなくてはならない時代が、そう遠くない頃にやってくるだろう。
そのとき、多くの人々が、中国の「一人っ子政策」とか欧米や日本の「少子化現象」を「好ましいこと」として学ぼうとするだろう。
多くの発展途上国で、「子どもは労働力や戦力ではなく、お金のかかる投資対象だ」という認識を育てていってほしい)
ところで、わたしの持論「日本の人口は七千万人程度がふさわしい」というのを、誰か他にも言っている人、いないのかなー……??↑なんか、わかったようなことをエラそうに書いてますけどねー。
コイツ、今日もバイトに行けなかったんですよ。
けっきょく、自分のこと、正当化したいだけなんですよねー。
バッカみたい。
情けないよねー。みっともないよねー。「オレがいなけりゃ、子も孫もいなかったんだぞ」
原爆投下を肯定するアメリカ人(高齢の男性)の言葉。
「原爆の投下によって戦争を早く終わらせて、多くの日本人が殺されたり自殺したりするのを防いだ」
という言い方をよく耳にするけれど、いつもなんだかとっても胡散臭いように思えて仕方なかった。
今し方NHKの報道番組を見ていたら、その疑問がいっぺんに氷解してしまった。
本当は、こういう意味だったのだ:
「原爆を投下せずに日本の本土へ上陸していたら、自分たち(米軍)の兵隊が多く殺されていただろう。それを防ぐことができた」
「日本人のため」などというのは、とんでもない「おためごかし」だったのだ。
確かに、あくまで原爆などの大量破壊兵器を使わずに「本土上陸」になってしまっていたら、多くの米兵が死んだだろう。
だから、自国の被害を最小限に食い止めた、という点では、あくまで「アメリカ人にとっては」原爆の投下は「正しかった」と言えるだろう。
しかし、日本人にとっては、世界最初の「核兵器の人体実験場」にされた、ということも含めて、原爆投下そのものはとうてい容認することができないのだ。
だから、このことについて日本とアメリカの見解がいつまでたっても一致しないのは当然のことだ。
ていうか、一致させてはいけないと思う。
わたしたち日本人は、アメリカの調子の良い口車に乗せられて、お人好しのへらへら笑いをしてはいけない。
そういえば、さ。
アメリカは大量破壊兵器を使わずに戦争で勝ったことなんて、ないんだよね。
ベトナムでは化学兵器もさんざん使ったのに、結局勝てなかった。っていうか、あれは「惨敗」だった。
湾岸戦争も、今度のブッシュ戦争も、決して「勝利」はしていないのだ。
(どうせイラクの「大量破壊兵器疑惑」も、CIAがこっそり持ち込んだものを「イラクの悪事の証拠」とか言って大騒ぎするつもりだったんだろう。
何か「手違い」があって、その陰謀が頓挫したんだろう。
しかも、そのことではイギリスに罪をなすりつけようとしているし)
ていうか。
たぶん、いかなるかたちであろうと、「戦争」という手段でアメリカがどこか他の国に「勝つ」などということは、実は「ありえない」んじゃないの?
「最後の勝利」が日本との戦争だったんだよ、きっと。
でも、わたしたち日本人は、「敗戦国」になるとどういう目にあうか、よく知っている。
戦争終結から60年近くたった今でも、日本は国土も国民も、米軍の監視下におかれている。
わたしは何度もここや他のところで書いているけれど、日本にある米軍基地は、主に日本がアメリカに逆らわないために存在している、ということを、どうか皆さん、忘れないでもらいたい。
太平洋戦争後にアメリカが起こした何度かの戦争で、アメリカが戦争ではどれほど凶暴かということを、非戦の立場からは脅威でしかないということを、日本人は目の当たりにさせられてきた。
(これも何度もしつこく書いていることだけれど、どんなに素晴らしい?政策を持った政治家であろうと、対米外交のことだけは言葉を曖昧に濁し、日本人にとって最善と思われる政策をとることができなくなる現象から、日本が今でもアメリカの「人質国家」だということがまざまざと現れている)
たぶん、アメリカは戦争による日本の支配に成功したことに味を占めて、他の国に対しても同じことがやりたくて仕方ないんじゃないか。
(アメリカでは、連邦内の「州」もそれ以外の「国」も、ともに"State"と呼ばれている。
きっとアメリカ人の中には世界中の「国"States"」が「アメリカ連邦(United States of Americaをわかりやすく訳すとこうなる)」を構成する「州"States"」になるべきだ、と思っている人がいるだろう。
言葉の働きを軽んじてはいけない。
言葉のあり方によって人の意識が規定されてしまうことだって、この世には多く起きることだ)
話が逸れた。
最後にもう一度。
もしもアメリカが日本に「本土上陸」していたら、たぶん現在の日本はアメリカと同盟国になんかなっていなかっただろう。
米軍は間違いなく、日本の国土を荒らしまわって、多くの日本人に「憎悪の連鎖」を植え付けていたことだろう。
今のイラクを見れば明らかにそれがわかる。
米軍よ、早くイラクから無条件撤退せよ。
多くの一般市民に「憎悪の押し売り」をするのはやめろ。
ついでに、それとたぶん同じくらいの量の「憎悪」を、アメリカの一般国民に植え付けるのもやめろ。
戦争は憎悪を連鎖させることはできても、決して平和をもたらすことはできない。
わたしたち人類は、そういうことをちゃんと学習できる時代にさしかかっているのだ。
人口が減らしたいんだったら戦争以外の方法でやれ。
アメリカよ、もういいかげんにしろ。