原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2002年11月18日(月) 肉食動物と子殺し

★1・肉食動物と「子殺し」
★2・上の記事に補足



★1・肉食動物と「子殺し」

肉食動物にとっては、時にはヒナが「非常食」になることもある。
たまたま『動物奇想天外』を見て、それがわかった。
(ちょっとだけ説明しておくと:
猛禽の「ノスリ」が、自分のヒナの中でたまたま弱ってしまったものを
まだ命が残っているのに食べてしまう、というものだった。
人間の私の目にはものすごく残酷に見えるんだけど、
彼らにはきっと「むごいことをしている」なんて自覚があるわけないだろうし、
「自然の摂理」として考えたらある意味、すごく「合理的」にも見えた。
それはちょうど、雨が降ってきてエサが少なくなってしまいそうだったこと、
3羽のヒナは1日ずつ孵化した日がずれていて、
いちばん末っ子に当たるヒナはいつも不遇にさらされて、成長が遅れていた、
ということから察することができた。
なんか「元々非常食用に産んだ」とすら思えてしまうほど、「理に叶っていた」のだ)


人間だけは「子殺しする/しない」でさえも
アタマでわざわざ考えてから
「してはいけない」などと
間の抜けた結論を出すという、なんだか情けない生態。
他の動物だったら、ほとんど本能的に決まりきったことなのに。

しかも「してはいけない」とか言ってる先から
「やっちゃった」のオンパレード。
ある意味、人間ほどだらしのない動物はいないのでは?
約束なんて、絶対破ってるじゃん。
「戦争はいけない」って、誰もが同じ結論出せるのなら
とっくに世界中から戦争はなくなってるよ。
それでも「ついついやっちゃったぁ」というのが
人間というすちゃらかな生き物の
情けない本性なのだ、と思う。
残念だけど。

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★2・上の記事に補足

上の記事に補足してみる。
どういうことかというと、
私はたまたまこの記事の終わりを「情けない」と締めくくったけれど、
もしかしたらそう思う必要もないのでは、という気がしてきたからだ。

薬のおかげかなあ……

「まっ、いいじゃない? 結果オーライよ!」
……うわぁ、これ、一昨日上演した『まんじゅうこわい』の一節じゃん。

でも、「なんかそんな感じじゃない、今や?」
……あらら、これも↑と同じだ。

どっちを選ぶかということを、
いちいちアタマでああでもないこうでもないと考えて初めて結論が出せる、というのも、
もしかしたら神さまのヒマつぶしくらいの役には立つかもしれない。

それに、面白いじゃん?
この世の誰も、この先誰が何をするか読めない、なんて。
(まあ、神さまでもないくせに先読みしようとするのが間違ってるのかもしれないけど……
下手な先読みしてるのに、それが当たった時、その意外性に驚かされるし、
それがまた面白いので、まあ、いいや。
私は時々未来のことがわかってしまう。
「予測」じゃなくて、まるで「予知」のように……
ああ、やばいやばい、だんだんデンパになってきた、もうやめとこうっと)

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