原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2002年06月10日(月) 日露戦争!? (つづき)

★1・日露戦争!? (つづき)
★2・日米=バタードとバタラー



★1・日露戦争!? (つづき)

昨夜の余韻は「風邪っぽくなっちゃった」とか。
でも、楽しさには替えられない。

ところで。
私がなんで「日露戦争」なんか引き合いに出したかというと。

はっきり言ってさー、もう「日露戦争のうらみ」とか、残ってないじゃん、ほとんど。

ここ50年以上にわたって旧ソ連〜ロシアとぎくしゃくしてるのは、
冷戦に入ってからアメリカの巧妙な罠にはまってるからでしょ?
私はそれを見抜いて以来、「日本人だったら誰でも北方領土即時全島返還を要求!」とか
極端な考え方をするのはやめました。

「名を捨てて実を取る」のだったら、ロシアの企業とどんどん連携して
北方領土で経済的な実績をどんどんあげていく「既成事実」を積み重ねればいいのだ。
政治的な問題があるのなら、スペインとフランスの国境近くにある
「アーンドラ」という国のように、両国の「共同統治」みたいなかたちにしちゃえばいいのだ。
後は、やり手セールスマンみたいに、相手のドアが薄く開いたところに靴の先をはさんでしまえば
「断りきれない」ようになるじゃん。

アメリカが詐欺師さながらに日本人の心に上手に植え付けた
「北方領土は(なぜか政治的に?)日本固有の領土であり、
即時全島返還が望ましい」とか
(この点は日本共産党まで同じ主張!?)
現実味のないことをいつまでも言うなっちゅーの。
(あ、実際、最近ではだいぶ言い方が変わってきてるよね、日本政府の人たちも。
でもなぜか、どんどんやっちゃえばいいと思うことを
ほとんどやろうとしない。なぜ???)
なんか、北方領土の住民(=もちろん大半がロシア系! 北東アジア系の諸民族すら殆どいないという)が
最近では「日本に帰属してもいいかな♪」とか言い出しているそうだ。
(何かのニュースでちらっと見た)
それなら、その人たちが「ロシア系日本人」として存在できるような
社会基盤を整備して、
「日本人としての居場所」を作ってあげることが先決。
日本人の民族の純潔さ(←はっきり言ってたちの悪いモーソー)を守りたがっている人たちにとっては
さぞかし都合の悪いことに違いない。

でも、そういう主張(日本人は単一民族で、とか?)をする日本人は
自分たちのことを精霊と同じように「嵐の晩に木の又(また)から誕生した」とでも
思っているのだろうか。

ホントは、ユーラシア大陸で陣取り合戦に負けてドロップアウトしてきた人たちが
民族も何もごっちゃごちゃのままにブレンドしてきた挙句が、
いつのまにか「日本人」としての「まとまり」を
意識するようになったに過ぎないのに。
(これはほぼ実証されている。
「民族に固有の遺伝子」=「他民族には見られないような塩基配列」を調べてみたら、
漢民族=中国人や韓国人にはそれぞれにそういうのがあって
そういう「典型的な〜人の遺伝子」を持つ人がほとんど半分近くはいたのに
日本人だとなぜか「日本人にしか見られない遺伝子」を持っている人って数%しかいなくて、
あとは「3割ぐらい漢民族、3割くらいは韓国人と共通」の遺伝子の人たちばかりだったそうだ。
もちろん、北東アジアの諸民族と「同じ」遺伝子も、あとの3割のうちのいくらかを
占めていたそうだ)

……とか、ごちゃごちゃ言い出したけれど、
サッカーに話を戻せば……っていうか戻すきっかけが作れない(-_-;……
そういう「対戦」はすごくいいことだと思う。

人の命を取りあうことだけが目的の「戦争」でなければ、
いろんな国民や民族が「戦う」のはとてもいいことだ。

ね、ね、ここを読んでいる皆さん。
今回のワールドカップで日本がロシアに勝てた、ということで
ロシアに親近感を感じるようになってません?

としたら、それはとてもいいことだと思う。

今まで、東回り=太平洋を隔てて「アメリカ合衆国」経由でしか
「世界」とつながることができなかった私たちが
西回り=ユーラシア大陸内を横断しながらヨーロッパや
その先のアメリカ大陸―(太平洋の向こう側としてみるのとは、さぞかし違って見えるでしょう)
―とつながっていくというつながり方で
世界に出て行くきっかけの一つとなったのかもしれないから。

私は、個人的にはロシアという国は好きです。
(旧ソ連時代は、なんかいじらしかった。
無理してアメリカと張り合おうとする姿とか。)
根拠のない差別とか嫌悪感とかを持っている人が今でもまだいるとしたら、
(それはアメリカから卑怯なやり口で騙されているんですよ!
「自分以外を見るな!」と不倫相手に要求するようなやり口で!
ちなみに、アメリカの「本妻」はイギリスです。
今さらのように聞こえるでしょうけれど、
イギリスはアメリカの「お母さん」でもあるので、
アメリカは親密な関係から自立しきれてないのです)
今回のことをきっかけに気持ちを切り替えては。

ロシアは自分で東アジアを上手に管理・統治する能力が今いちです。
日本がそれに協力してあげようよ♪

対米従属関係みたいな「歪んだ関係」じゃなく、
対等でお互いのプライドを尊重しあえるような関係が築けるかも。

そしたら、日本チームのプレイの仕方も変わると思う。
私はサッカーのことなんてぜんぜんわからないから
エラそうに言ってもどうせとんちんかんだと思うけれど、
対ベルギー戦の時も対ロシア戦の時もなぜか強く感じてしまったのは
「日本の選手はどういうわけかとても遠慮深い」ということだった。
その姿は、私にはちょっと、
(勝手なこと言って申し訳ないと思うし、知らないからヘンなふうに見えるのだろうけれど)
まるで遠慮深い「二号さん」が「本妻」に対して、
「何かと気を遣ってでしゃばらない」のと、とっても似たように見えてしまったのだ。

あまりまともに相手にしてもらえない「アメリカの二号さん」はもう止めて

(だって、こんな比喩じたいが50年前ぐらいじゃないと「通じない」でしょ?
たぶん二十代ぐらいの人には、「アメリカの二号さん」なんて言い方は
ほとんど通じてないような気がする。
そもそも「時代遅れ」の主従関係なのよ、今ある日米の関係って!)

ロシアと対等な友人になりましょう。

日本人にとって、勝ったからこそ、対等な関係を築くことができるような
プライドを保つことができるのだ、と思う。

(「日米野球」で決して日本がアメリカに勝てない……って最近は勝つこともあるの?……
というのも、日本に対する支配を確立するのにとても有効な手口だと思う。
オリンピックとかで日本のほうがアメリカよりはるかに優秀な選手を輩出しても、
野球であたかも「永遠に勝てない」ように思えてしまうことが一つあるだけで、
日本人のプライドはご破算になってしまう。
それはそうなるように、何度も繰り返し、同じ傷を与えられつづけたから。
ってなんだか「DV」みたいね。うう、こわ。

それに、ここ20年くらい、オリンピックで日米が対決する構図がめったに見られないのも
たぶん「策略」だよね。
もしかしたら、アメリカは自分のコンプレックスとかをよく知っているから
日本人に似たようなところがあると徹底的にそこを攻めてくるのかもしれない。
うあああ、いずれにしても「歪んでる」!!!!)

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★2・日米=バタードとバタラー

アメリカは日本を愛している。
ただし、
「アメリカ合衆国の51番目の州」として。
それ以外のかたちは認めていない。
(これはとても歪んだ支配だと思う)

そっか、あんがい、アメリカ自身が「歪んだ認知」とか「不安定なアイデンティティ」とかで
悩んでいるのかも。

まるでそれを実証でもするかのように、
私もお世話になっている「AC」とか「PTSD」とか、
どれもこれもアメリカで問題視されるほど社会に根深く蔓延している問題として
日本にも紹介されたし、
たぶん「アメリカの傷(っていうかトラウマ)」が「日本にも連鎖」しているのだろう。

なんだか、見事な符牒(ふちょう=つじつまがぴったり合う、ということ)。



(最後に、一言注意:私が言っている「アメリカ」とか「日本」とか言うのは、
現実にそれぞれに存在する「国民」個々人のことではありません。
抽象的だし比喩的だし、もしかしたら虚構でさえあるかもしれないけれど、
それぞれが「国家」という人格、として泣いたり笑ったり愛したり支配したり、
ということを想定しているだけです。
たぶん、同じような問題に直面している個々の「国民」は、
確かに「バタラー」タイプのアメリカ人と「バタード」っぽい日本人が人間関係を築くと
機能不全な家族みたいになっちゃうのかもしれないけど
問題を自覚できればむしろ共感しあえるのではないでしょうか?
と、未来を信じて終わり♪)


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