原案帳#20(since 1973-) by会津里花
★表紙へ戻る★  ★#22★  ★#26★  ★セクマイ★  ≪前   次≫   ▲目次▲

2002年04月22日(月) 深見じゅん『ぽっかぽか』 ……や、やばい。

★1・『ぽっかぽか』(深見じゅん)
★2・@カラオケ
★3・やばい

★1・『ぽっかぽか』(深見じゅん)

(後から書式追加(^^;)

「Comic YOU」を2週遅れで8号、読み始めた。
深見じゅん『ぽっかぽか』読んで、なんだかめちゃくちゃ懐かしくなってしまった。

あれに近い生活ができたことも、なかったわけじゃない……
「性同一性障害」を自覚する以前。
「だいじょうぶ、これなら男になれる」……似非(えせ)FtM(←と呼ぶのも間違いだけど)の私。

でも、元パと一人息子、3人の暮らしは幸せだった。
私は子どもに「エミールのぼうけん」とか「ぐりとぐら」なんかを読んでやった。
催促されるようになって、それが嬉しかった。

それは……
予備校を辞めてしまってからだった。
失業者になって初めて父親ができるなんて。

残念なことに、元パは「仕事か父親か、どっちか片方しかできない夫」ではダメだ、と考えたようだった。

私が失職して半月後、元パは子どもを連れて実家へ帰った。
がらんどうみたいな状態になった我が家(アパート)を見て、
私はとても悲しかったけれど、元パが(自覚はなくても)私のトランスを
「背中を押す」ようにしてくれた、と感じた。
(当時はすごい怒りと恨みをこめてそう思っていたけれど、
今はなぜか穏やかに思い出すことができる)

私にとって、1999年の9〜12月の半ばまでの僅かな期間は、
「夫」として、「父」として、最も幸せな時だった。
それがどんなに儚く、一瞬のうちに無残に踏み潰されてしまうものだったとしても……

注:……っていうか、あれれ?
↑の記事では、時間と起きたことがらの関係がめちゃくちゃになっています。
GIDを自覚してからのことでした、3人でまた暮らすようになったのは。
元パとはもう、正常な会話もできないような状態になりつつあったんだけど……

つじつまが合わないけれど、このままにしておきます。
「創作」だと思っていただければいいのかな?


この記事のトップへ
ページのトップへ

★2・@カラオケ

今日は少し変わったことをしている。
……というのは、今文字打ちしているここ、「シダックス」……
カラオケ屋さんなのだ。

もちろん、「AirH"」を使っている。
あ、念のため、「使っていいですか」とか、特に許可は得ていないので、
もしかしたらバレると叱られるのかも。

歌いにきた、というよりも、休憩しにきたみたい。
……
でも、なんでカラオケ?
うちで休めばいいじゃん。

ううーん。
このところ、
なんだかちょっとヘン。
母の部屋で寝起きしていると、「咳やくしゃみが止まらない」とか
何か(たぶん衣類の防虫剤)身体に悪いものがありそうで、
けっこう怖い。
(そのせいで母は発癌してしまったんじゃないか、とか……(;_;))
で、けっきょくリビングのソファベッド(けっこうふかふか)で
寝るようになってしまった。

私は「寝る」ということについて、ほとんど管理ができない。
眠ってはいけない場面で寝てしまうのもそうだけど、
ふと気付いたのは、
私って「快適に寝る/眠る」ということをちゃんと考えて実行したこと、
ないんじゃないだろうか、ということだ。

私は、長いこと自分を大切にしないで生きていた。
(元パは「あなたは自分のことしか考えてない。冷たい」と言ったけど、
それは大きな間違いだ。
自分のことを考えてないから、いざというときに切羽詰って
自分だけが助かるしかないような行動に出てしまったりするのだ。
情けないし、悔しいけど、言われた言葉が私を深く傷つけてしまっていたのだ……)
(↑「元パはもうネタにしない」と決めたのではなかったか?>自分
疲れてるから八つ当たりしているんでしょう、きっと……)

昨日、バイトを増やそうと思って某古本屋さんの面接を受けたけど、落ちた。
で、
「ウワアアアアアアアン、落ちちゃったよぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜!!!!」
と泣き喚こうと思っていたんだけど、不思議と
「縁がなかっただけのこと(だから私が存在しちゃいけないとか
そういうことじゃない)」
という気がして、あんまり気にならなくなってしまった。

今日、某塾の講師の面接を受けた。
細かいことを書くのはやめよう。
ただ、この日記というか私のHPの使命として、
これだけはいちおう書いておきたい。

私ははっきり「性同一性障害で、戸籍(やたぶん遺伝子も)は男性だけど、
女性として生きています」ということをカムアウトした、ということ。

昨日は言わなかった。
だから落ちたような気がする。

「カムアウトしたら生きてはいけない」というのは、
6〜7年前は確かにそうだったのかもしれないけれど、
今は既に時代が、社会が、変わってきているのではないか。

「三年B組・金八先生」でFtMの生徒がメインとして取り上げられた
競艇の選手(FtM)が正式にカムアウトして女子選手から男子選手に登録変更した
大阪の「わだ形成クリニック」がSRS(性別適合手術)を行っていることが報道によって明らかにされた

これだけそろってしまえば、社会的にそのことを「隠して生きる」というのは、
むしろGID以外に何か後ろめたい過去とか癒されない心の傷とかを抱えているのではないか、
という気さえする。

だから、私は「戸籍の性別変更」について、
「過去の性別の痕跡が残るかたちでの性別変更を認める」(=立法が必要?)ことを
提案したい。
(詳しいことをあまり知らないので……法律卒のくせに……えらそうにはいえないけど)

↑……ところで。
なんだか知らないけれど、報道は全体的に「MtF」よりも「FtM」に「やさしい」気がするのはなぜ?
……やだな、そういうの。
そういうふうに気にする自分も、なんか、いや。

この記事のトップへ
ページのトップへ



★3・やばい

や、やばい。

なんてこと。

昼間ちょっと疲れることがあって、
その後↑のようにカラオケに一人で入って
(この時間、このタイミングでこういうことをしたのは、
生まれて初めて。自分でも理由がよくわからない)
家に帰ってFくんと一緒に食事を食べて、
……ちょっとFくんに甘えているうちに
眠ってしまった。

うう、風邪引いちゃう。
(こういうところ、Fくんは優しくない。
でも、彼は自分のそういうところにも
優しくしてやれないので、
まして自分以外の者のそういうことに
気付いてやれるはずもないのでした)

その後、今[5:49 02/04/23]なんだけど、
時間の感覚が麻痺した状態で、
何通かのメールを書いた。
もしかしたら、その内容にも一部「やばい」のがあるかも。

うう。残念。
でも、一つ、諦めなければならないことが
あるのがわかった。

やってみるまで、自分の限界がわからないこと、っていうのも
あるものなのよね。

でも、ちょっと悔しい。やっぱり。
せっかく先方は「ぜひ来てほしい」と言ってるのに。

この記事のトップへ
ページのトップへ


★表紙へ戻る★  ★#22★  ★#26★  ★セクマイ★  ≪前   次≫   ▲目次▲