- 2002年02月22日(金) ネットロア
「ネットロア」の定義:(便利ツール「新語辞典」より)
以下引用--------------------------
ネットロア
【netlore】
〔ネットワーク(network)とフォークロア(folklore)の合成語〕
インターネット上の都市伝説。掲示板やチェーン-メールなどを媒体に流通する。口承による都市伝説に比べ,伝播(でんぱ)の速度が速く,影響の範囲も大きい。
以上引用--------------------------
この「ネットロア」の中で生まれた「最高傑作」とでもいうべきものが、ベストセラーになっているらしい。
『世界がもし100人の村だったら』(池田香代子/再話 C.ダグラス・ラミス/対訳 マガジンハウス2001年、\838+税)
「伝説」なので著作権とか発生しないはずなんだけど、本になってそれが売れている、ということは、
きっと誰かが著作権を主張できるような状態になっているんでしょう。
だから、原文や日本語の訳文は、プレーンにコピペできる状態ではなかなか見つけられないみたいです。
(最強の「Goooooogle」を使っても、ちっともヒットしない……
ていうか、もしも実はできるんだとしても、今はそこまでの労力を払うほどの必然性は
私にはない;ただ「興味を持った」だけだもーん)
その代わり、『世界がもし1000人の村だったら (If the world were a village of 1000 people)』というのを、
ここで見つけました。
(『翔ソフトウェア(Sho's)』に掲載)
著作権のこととか、よく知らないままでやるので、怖いから「そっくりそのまま転載」とし、
転載元もリンクを表示しました。
以下転載--------------------------
世界がもし1000人の村だったら (If the world were a village of 1000 people)
Last updated on 02/15/2002 16:39:42.
The Originator and story behind "The Global Village" By David Taub より
世界がもし1000人の村だったら・・・
584人はアジアの人たちでしょう。
123人はアフリカの人たちでしょう。
95人は東ヨーロッパおよび西ヨーロッパの人たちでしょう。
84人はラテンアメリカの人たちで、
55人はソビエトの人たち (とりあえずまだリトアニアの人たち、ラトビアの人たち、エストニアの人たちなどを含む) で、
52人は北アメリカの人たちで、
6人はオーストラリアおよびニュージーランドの人たち。
村人たちはとてもコミュニケーションが難かしいでしょう・・・
165人が中国語を話すでしょう。
86人が英語で話すでしょう。
83人がヒンズー語かウルドゥ語。
64人がスペイン語。
58人がロシア語。
37人がアラビア語。
このリストが説明しているのは、村民のうちの半分だけの母国語です。
残りの半分の人たちは (数の多い順にいうと) 次のような言葉を話します。
ベンガル語、
ポルトガル語、
インドネシア語、
日本語、
ドイツ語、
フランス語、
そしてその他 200 の言葉。
この村に住んでいるのは・・・
300人のキリスト教徒
(183人のカトリック教徒、84人のプロテスタント、33人のギリシャ正教徒)。
175人のイスラム教徒。
128人のヒンズー教徒。
55人の仏教徒。
47人の多神教徒。
210人のその他のすべての宗教の信者 (無神論者を含む)
村人のうち3分の1 (330人) は子供たちでしょう。子供たちのうち半分は、麻疹やポリオのような予防可能な感染症に対して免疫が与えられるでしょう。
1000人の村民のうちの60人は65歳以上でしょう。
既婚の女性のうちで半分を下回る女性だけが現代的な避妊方法を使うことができるでしょう。
毎年 28人の赤ん坊が生まれるでしょう。
毎年 10人が死ぬでしょう。彼らのうちの3人は飢餓によって、1人は癌によって。
死ぬ人のうちの2人はその年の内に生まれた赤ん坊でしょう。
村人の1人はHIVウィルスで汚染されるでしょう。その人は多分まだエイズを発病していないことでしょう。
28人生まれて10人死んで、翌年の村の人口は1018人になるでしょう。
この1000人の村では、
200人が収入全体の4分の3を受け取るでしょう。
別の200人は、収入全体のたった2%しか受け取らないでしょう。
70人だけが自動車を所有するでしょう (彼らのうちの一部は1台より多くの自動車を所有するでしょう)。
およそ3分の1は清潔で安全な飲み水を飲めないでしょう。
村の670人の大人のうち半分は読み書きができないでしょう。
村では、1人当たり土地を7300坪持ち、
その全部で730万坪のうち、
90万坪は耕地です。
170万坪は牧場で、
230万坪は森で、
240万坪は砂漠やツンドラ、覆われた土地、そしてその他の荒れ地です。
森は急速に減少し、荒れ地が増加し、その他の土地はあまり変化しないでしょう。
村では、肥料の83パーセントが農地の40パーセントにまかれるでしょう。―― そしてその農地を所有しているのは最も豊かで物を与えられた270人です。この土地から出る余った肥料は湖と井戸を汚染するでしょう。
肥料の17パーセントは農地の残り60パーセントにまかれ、穀物の28パーセントを生産し、人々の73パーセントを扶養するでしょう。
その農地での穀物の産出量は、平均では、裕福な村民たちの分の3分の1でしょう。
もし世界が1000人の村ならば、5人の兵士、7人の教師、1人の医者がいるでしょう。
村の1年当たりの支出の合計は4億円を超え、武器と戦争に2100万円、教育のために2400万円、保健と医療のために1800万円支出されるでしょう。
村は、村を何度も粉々に吹き飛ばすだけの爆発力の核兵器を持っているでしょう。これらの武器は人々のうちのたった100人に管理されるでしょう。他の900人は、その100人がともに歩んでいくことを学習できるのかどうか、彼らにそれが出来たとしても、彼らが不注意か技術的なミスによってそれらの武器を爆発させるかもしれないということについて、そして彼らがいつかそれらの武器を取り壊すと決めたとしても、彼らが一体村のどこでそれらの武器を構成している危険な放射性物質の処理をするのかということについて、深く心配しながら監視し続けるでしょう。
翻訳: Sho's Software
オリジナル: The Originator and story behind "The Global Village" By David Taub からの引用
If the world were a village of 1000 people:
584 would be Asians
123 would be Africans
95 would be East and West Europeans
84 Latin Americans
55 Soviets (still including for the moment Lithuanians, Latvians, Estonians, etc.)
52 North Americans
6 Australians and New Zealanders
The people of the village would have considerable difficulty communicating:
165 people would speak Mandarin
86 would speak English
83 Hindi/Urdu
64 Spanish
58 Russian
37 Arabic
That list accounts for the mother-tongues of only half the villagers.
The other half speak (in descending order of frequency)
Bengali,
Portuguese,
Indonesian,
Japanese,
German,
French,
and 200 other languages.
In the village there would be:
300 Christians
(183 Catholics, 84 Protestants, 33 Orthodox)=
175 Moslems
128 Hindus
55 Buddhists
47 Animists
210 all other religions (including atheists)
One-third (330) of the people in the village would be children. Half the children would be immunized against the preventable infectious diseases such as measles and polio.
Sixty of the thousand villagers would be over the age of 65.
Just under half of the married women would have access to and be using modern contraceptives.
Each year 28 babies would be born.
Each year 10 people would die, three of them for lack of food, one from cancer.
Two of the deaths would be to babies born within the year.
One person in the village would be infected with the HIV virus; that person would most likely not yet have developed a full-blown case of AIDS.
With the 28 births and 10 deaths, the population of the village in the next year would be 1018.
In this thousand-person community,
200 people would receive three-fourths of the income;
another 200 would receive only 2% of the income.
Only 70 people would own an automobile (some of them more than one automobile).
About one-third would not have access to clean, safe drinking water.
Of the 670 adults in the village half would be illiterate.
The village would have 6 acres of land per person,
6000 acres in all of which:
700 acres is cropland
1400 acres pasture
1900 acres woodland
2000 acres desert, tundra, pavement, and other wasteland.
The woodland would be declining rapidly; the wasteland increasing; the other land categories would be roughly stable.
The village would allocate 83 percent of its fertilizer to 40 percent of its cropland -- that owned by the richest and best-fed 270 people. Excess fertilizer running off this land would cause pollution in lakes and wells.
The remaining 60 percent of the land, with its 17 percent of the fertilizer, would produce 28 percent of the foodgrain and feed 73 percent of the people.
The average grain yield on that land would be one-third the yields gotten by the richer villagers.
If the world were a village of 1000 persons, there would be five soldiers, seven teachers, one doctor.
Of the village's total annual expenditures of just over $3 million per year, $181,000 would go for weapons and warfare, $159,000 for education, $132,000 for health care.
The village would have buried beneath it enough explosive power in nuclear weapons to blow itself to smithereens many times over. These weapons would be under the control of just 100 of the people. The other 900 people would be watching them with deep anxiety, wondering whether the 100 can learn to get along together, and if they do, whether they might set off the weapons anyway through inattention or technical bungling, and if they ever decide to dismantle the weapons, where in the village they will dispose of the dangerous radioactive materials of which the weapons are made.
Copyright (C) 1997-2002 Sho's Software
以上転載--------------------------
今もうちょっとしつこく検索結果を開いてみたら、こんなのもありました。
『世界がもし100人の村だったら』
これは、面白いことにAdobeのアクロバット形式(PDFファイル)で掲載しています。
えっと、このページは『ドレミ A GOGO』というHPに含まれていました。
(こちらはリンクのみとしておきます;だって、PDFをここに直接貼り付けるとか、
私にはできないし、PDFにはそもそも「コピペ防止」という側面もあったと思う(?)ので)
それぞれ、承諾を求めるメールやカキコをしてみました。
以下転載--------------------------
<『ドレミ A GOGO』へ>
name = 会津里花
email = jackie-matthews@syd.odn.ne.jp
url = http://www1.odn.ne.jp/~ccp05090/
comment = こんにちは。
突然のメールをお許しください。
実は、『もしも世界が100人の村だったら』という「ネットロア」に興味を持ったので、私のHPでも紹介したいと思いました。
それで、Googleで検索してみたら、原文が紹介されているものがとても少なく、ドレミさんのものが適切だと思ったので、こちらのページにリンクさせていただきました。
事後承諾で申し訳ありませんが、不都合などありましたらお知らせください。
引用先は↓
原案帳#20(日記です)
http://www.enpitu.ne.jp/usr5/51752/
では、失礼いたしました。
<『翔ソフトウェア(Sho's)』へ>
転載について事後承諾ですけど 投稿者:会津里花 投稿日:2002/02/22(金)13時26分55秒 ■ ★
こんにちは、はじめまして。
『世界がもしも100人の村だったら』に興味を持って検索したら、
ここにたどり着きました。
「ネットロア」という性質からも、どんどんコピペしていい、と思って
転載させていただきました。
著作権表示とかもあわせて転載しましたし、リンクもさせてもらいましたから
ネット上のそういうことがらについては配慮したつもりですけれど、
もしも不都合があればどうかお知らせください。
……今、他の人の書き込みとか少しだけ読んでみたけど、
私、ここに書き込んでいいのかしら……?
ぜんぜんわからない話題ばっかり……
失礼しました。
http://www1.odn.ne.jp/~ccp05090/
以上転載--------------------------
ネットの性質を考える。
コピペということについて考える。
決して悪いことをしているとは思わない。
でも、ちょっと「暴力的」にやっているような気はする。
でもね、たまたま昨日、美容院の帰りにふと、普段は寄らない書店に寄って
何気なく目について読んでしまい、
涙が流れるほど「情報の有益さ」に感動したの!!
だから、忘れないうちに。
この文章、というかデータそのものが、
なんか「書評」とか間接的なことをするよりも、
まずとにかく「コピペ」して、できるだけ多くの人々に伝えられてほしい、と思う。
その願いを込めて。