波照間三日目。
そういえば今回の旅はすべて晴れ。全勝です。
ニシ浜の海の色は太陽の位置や雲のかかりかたで次から次へと変わってゆきます。 数百メートルのうち、 シュノーケリング三名、寝転んでる人一名、写真家一名、あたし。 がさっと音がしたと思ったら島カラスだった。
昨日はまた趣の違う珊瑚浜にも行った。 穴場らしく、人はいない。 ここは砂浜ではなく、珊瑚の死骸(というとキモいが)がうずたかく積み重なった浜で、 白い骨のようなそれが満ちた波に揺らされてカラカラカラ・・と鳴きます。 ちょっと物悲しくもある。
そこでゆっくりしたあとは最南端の碑を見にママチャリを漕ぎまくる。 四キロは行ったか。島の反対側にあたる位置で、 ビーチとは異なり、岩場に青い波がぶち当たっている。 岩の手前からは椰子の木や芝生が生い茂る。
最南端という言葉にロマンチシズム求めた日焼けのお兄さんたちが数人、 最南端ついにたどり着きましたねーと話し掛けられる。 ケータイの電波が入る不思議。
そこからサトウキビ畑のあぜみちをひたすら上って 私はこの日二十キロは移動したんじゃないかしら。
ところで続に島時間とか呼ばれる、要するに時間にルーズな習慣は、 イタリアならいいなって思うのに、国内だとむかつく。
観光収入は大切なはずなのに商店や食堂は昼くらいから夕方まで休むし、 そもそも朝も11時くらいから。 宿の食事も指定された時間から毎回30分オーバーだし。 船も勝手に5分早く出たりするらしい。
島時間は合わない。 あーでももう旅も終わり。 少し寂しい。
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