気温は暖かく、 ツーリストに優しい。
パンとチーズはこの上なくおいしい。
目が合うと微笑みかウィンクがかえってくる。
毎朝隣りの教会の鐘の音がやかましく、 わぁっとミサの終わった子供たちが出てきて 道を埋める。
至る所にカフェがあり、 自動販売機のコーヒーをすする必要はない。 セーヌ川沿いの道端と橋の上には絵を売る人、描く人 楽器を演奏する人、アクションする人、前衛舞踊する人、etc
ルーブルの古代オリエントやエジプトの部屋で 一人ぼっちでいると怖い。 見上げるほどの石像が当たり前にあった。 写真はいくらでも撮り放題。 スケッチもし放題。 美術鑑賞を楽しみたい人も 面白い写真を撮って記念にしたい人も ボーーッとしたい人にもいいってこと。
毎朝給仕の黒人マダムにフランス語でまくし立てられた。 聞き取れる単語で意味を読み取る。 案外通じあう。 ル・ショコラがおいしい。
あの朝食が当たり前のように食べられる日々が もうないのが哀しい。
それほどがつがつ観光してないんだけど あそこは余所者でもいやすい。 ただいられるだけで気分がいいところは 初めてかもしれない。
まあ、あたしはマドモワゼルと間違われていたからかもしれないけど。
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