噂によると、我が家の周囲一帯は世界一の病院地帯。 らしい。 妹が言ってた。
今日は郵便局に御用があったから、 バスに乗らずに駅まで歩いたんだけど。 そういえば病人老人だらけの町。 はっとする。
それはまさに異世界といっていいの。 平気でみなパジャマがふらふらしてるの。 車椅子なんてごろごろいるの。
コンビニに行けば看護婦。 糖尿病がプリンを欲していた。 私も遠慮してノンカロリーウーロン茶にする。 異世界が私の日常。
すれ違う患者が私ににこりと笑って、 それはそれは清々しい秋の一日だった。
生命力。
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