2002年02月01日(金) |
「できないこと」を認められないオラが世代、か。 |
平身低頭、すまんです。
体たらくの自習にマイ登録及びご投票。恐れいりやす。
年明けから妙に忙しくなったのと、まー、いろんな事情てヤツで。 けどそれなりに更新してまいりますんで。 あんじょうよろしく頼んます。
さて物事にゃ。かけ離れた事象の間にも探せば共通点ちゅうもんがございやすナ。
例えば「この頃の若いヤツぁ仕事が出来ねー」てのと。
「この頃の若い親は育児が出来ねー」てのの間にも共通点。
そのことについてちっと考えを述べてみたら家人が納得。 またそれで育児についての悩みが少しラクんなった、とまで言うんで。
そんならと。ココに書き留めとくってわけ。
なんちゅうか。 桜木の世代に限ったことかは知らねーんだけど。
「わからない」「できない」ちゅうのを、認めたくない気分てのがあるのナ。
桜木なんざー、別にヨ。ンーな優等生でもなかったわけだしヨ。 点数どーのこーので他人と比較されて云々で死ぬほど苦しんだでもなくてヨ。
でま、家人にしたって似たようなセーシュンを振り返るわけ。
きわめて気楽な、学生ライフ。 大昔に比べりゃ遊ぶ金もあったろうし。 大昔に比べりゃイイもん着てイイもん食ってたに違いない。
けど。
例えばな。「あの。これがわかりません」て。
オフィス勤めの頃の記憶を紐解いても。そーいう率直なアプローチての? 試みてくれた後輩てのは、あまり居なかった。 たいていな、なんか知らんが、黙ーッてモジモジしてる。 パソコンの前で、黙ーッて、考え事してる。
でヨ。見かねて「お前何してんのよ。早やれよ」言うと。
「あの、これ」て。
「あの、これ。さっきココをこう押したらこうなりました」て。
あのヨ。
ワレ、初めから「スミマセン。おかしくしちゃいました。わからないんで教えてください」てヨ。
言えんのけ?
けど。何もオフィスに限ったことでなく。 ソレと似たよなことが、育児の現場でも起こっているのだと家人が言う。
例えば、赤ん坊のメシの話。乳の話。シモの話。言葉の話。遊びの話。
みんなそれぞれ本なんぞ読んで勉強したり。 雑誌なんぞ読んで研究したり。してるわけ。
しかしまー、そんなもんは机上の空論だったりするもんで。 誰もがみんな、テメエの育児に自信がない。
周りの奥さんらと話しても「ああウチもそうよう」「あらみんなそうなのねえ」ばっかしで。 解決しねーらしい。 結局「みんなそうなのよねえ」てホッとはするものの、つかの間で。 また不安になる。 けど。
「わからないんです。教えてください」
とは言いたくない。言いたくないのらしい。
で、そりゃ誰に? ちゅうと。
なんつーか。保健所だのナ? なんかそーいうのか? 定期健診やら行くと育児相談だの言うて、話聞いてくれるやつナ?
聞けばいいじゃねーの、て言うと、だってなんかヤダ、と言う。
でも、なんでイヤだったのかわからなかった、と家人は言った。 でね、そんなことを「なんかヤだ」で終えてる自分に自己嫌悪してた、と家人は言った。
でも、なんとなくわかったような気がするわ、と家人は言った。
「つまりね、わからないから教えてください、ていうの。言い慣れてないのね?」と。
「あんまりそういうのを素直に言ったことがないんで、言いづらいのかもね?」と。
そういうことなのらしい。
でだ。
桜木自身、ソイツを振り返ってみたらば簡単に思い当たるわけ。 なんかヨ。ただ「さー教えますヨ」ていう顔してる人間を見ただけでヨ。
クルッと背中向けてスタスタと逃げ出したくなっちまうわけ。
でよ。アンタも、心当たりねー? アンタ、どんなことでもヨ。 わかんねーことあったら素直に「スミマセンわかりませんが」て言える?
て、もし言えるんだったらワリかった。アンタにゃかなわん。アンタが大将。
けど、こう、ヨ。
わりと「あ、オレも言えねーわ」て人。「アタシもよう言わんわ」て人。 多いんとちゃうんかナて。思った次第でありやんす。
なんだろね。
受験戦争とやらの影響かね。 それとも「ココロない殺伐としたガッコウセイカツによる後遺症」てやつかね。
でまた、コレっての。 受験と何ら関わりのなかった、ある意味「落ちこぼれ層」に行けば行くほど。
顕著な傾向なんじゃねーのかな…。て思った次第。
虐待やらヨ。 「すみません、わかりません、教えてください。助けてください」て。
素直に助けを求めなきゃどーもこーもねぇ連中に限って他人の話を聞かねーて。 児童相談所が何回尋ねても居留守だの。 逆ギレして追い返したの、言うよナ?
けどあれ。
よーするに劣等生のコンプレックス無視した優等生のヨ。
なんちゅうか。
傲慢なヨ。
「教えてやるからおとなしく人の言う通りにしろ」ちゅう。そういう。
イヤーな感じが初手から漂ってるが故のことじゃねーのかナ、て思ったら。
虐待する親は擁護しきれねーまでも。 なんか。ちっと。
納得いかねーちゅうか。 そんな気分になっちまった桜木。
オフィスだの。ガッコだの。 いわゆる上下関係。 つまり与える授けられる関係がキッパリ決まってる世界ならともかく。
ひとたぴ子ども作って親になったからには体裁もあるしヨ。 テメエ自身のプライドを守る、ちゅうのも必要なことだしヨ。
それら全て虐待の言い訳にゃならん、ちゅうのはわっかりきったこととしても。
なんだ。ソノ。
「もうちっと上手にやれねーのかな。な、頭のいい人」て。
そんな風に考えちまう桜木。
なんかさ。
どんなにもっともなアドバイスでも。
たいして子どもの年も変わらんヨソのママに。 ちょっと多めに堂々と言われたらムカッ腹のモトよと。家人は言う。
それなのによ。それをね。
子ども産んだことも育てたことも無さそうな。 保健所のお若い職員さんに言われたらねえと。 今更ながら怒りがよみがえって来たようで、家人はちっと興奮気味だった。
「できないこと」を。
認められないオラが世代、と。
「相手のプライドを傷つけないように、できないことを教えるやり方」を。
創造できない、ある層の人々け。
このままいっちゃ、世の中壊れるよナ。ちゅうか。
あー。だから、壊れてるんか?
当時桜木の同級生に。 「わからないのが何処だかわかりません」 て言われてメゲてた、昔の先生がた。
ハテ。 今頃今の子どもらに、どんなこと言われてメゲてるんだろ?
時代は変わったが。
教育か変わったか。 オエライの思想は変わったか。
ここ数日の様子を見てりゃ、政治も変わっちゃいねーよう。 どこから変えられるかは知らねーけども。少なくとも桜木は。
とりあえず「できないこと」「わからないこと」を。
「テメエのプライド傷つけずに教えてもらう方法」から。
家人と二人で、考えてかなきゃならねーみたい。
こんなバカでも少なくとも親だしナ。
子どもにゃ、罪は無いんだから。
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