2002年01月14日(月) |
ガンバレ。稲垣吾郎。 |
不倫に関して。「夫が悪いんじゃねーの?」て思ってる人は意外に多かった。
そんなことがわかって、ちっと良かった。
風邪も治った。投票してくれた人、ありがとうございました。
さて。稲垣吾郎が復帰。
桜木は、けっこう昔からスマップのことは良く考えていた。 だから、今日も見た。生スマ×スマ。
で。桜木は素直に、「ガンバレ、稲垣吾郎」と言いたい。
あの事件は確かに、彼の人間的な未熟さを如実に現すもので。 ともすれば、稲垣吾郎は、体中のメッキを剥がしてそのまま朽ちていく…。 アンデルセン童話の「幸せな王子の像」よろしく、芸能界の不要品になりかねなかった。
けど。
ブレーン、放送作家、代理店、マネージャー、そして事務所。
けっこうイノチがけで頑張ったんだろう、とは思うが、ヨ。
今夜の稲垣吾郎の復帰は、ウン、良かったと思う。
吾郎ファンの家人は涙ぐんでいた。
コンサートに行くほどのファンではないが、スマップが好きだと言う。
夢を見せてくれるから、と家人は言う。
夢か。
確かに桜木も、それは感じた。
イイ年こいた男ていうのは、普通は。
いつまでもいつまでも、若い頃の相棒と一緒には、いられねーよナ。
イロイロな苦労。挫折とか。そういうもんを一緒に乗り越えた仲間とも。
やがて離れる。
家庭を持ったり。仕事を変わったり。転居したりして。
会わなくなるのが普通。
けど。
スマップは、多分これからも、あんな感じで行くのかもしれない。
正直、木村拓哉の結婚でどうなるか? とは思ったが。世は事も無し、だ。
歌は相変わらず上手くない。
が。
何か訴えかけてくるものがある。歌で、とか、ダンスで、とかじゃねーんだナ。
存在そのもので。
それも、ものすごくステレオタイプ化された偶像感漂いながら。それでいて。
ヤツらは利口で。けど、必死で。
そのバランスが、なんか妙にイイ。
ヤツらの言う言葉は言葉じゃなくてセリフで、みんな放送作家が書いたんだ。 ぜんぶボードに書いてあるのを読んでるか、台本を覚えて言ってるだけ。
そんな風に言うヤツも居るだろうし、もしかしたらそうなのかもしれない。
けど。
十代の頃からアイドルの道を歩んで来たヤツらには。
「一つの世界で生きていく」ということを完全に受け入れた人間だけが持つ、潔さがある。
ハタチにもなって、ガアガアとチンピラみてーにしか騒げねー、気の毒なコら。
よほど周りにロクな大人が居なかったんだろう。同情に値する。 死ね、て意味だ。
アイドルなんてくだらない。
スマップなんてバカみたい。
そんな風に他人をくさしたってしょうがない。
見るべきモノが何もない光景なんてものはない。 見るべき所が何もない人間なんてのも、居ない。
これから先稲垣吾郎が歩む道は、そりゃ、平坦なものではないと思う。
けど。
ガンバって欲しい。この世の全ての、前科者たちのために、だ。
田代まさしにガッカリさせられたその期待感を。
彼に背負わせるのは重荷かナ。いや。ヤツならやれるだろう。そう信じてみよう。
風呂の追い炊き釜の中にゴキブリが大繁殖するような巨大団地群に育ち。
そのくせスマップ一の洒落者、スマップ一の伊達男として人気を博した稲垣吾郎に。
未だかつて誰も歩みきることに成功していないのかもしれない、一つの道を。
歩ききってほしいと、エールを送りたい。
過ちを犯しても人は。
誠意を貫き通し生きていける。
ああ。そうともさ。
そうだよナ?
一つの失敗もない道を歩くヤツは居ないと言う。 本当にそうだろうか。
自分の前にある一つの失敗の可能性も許せなくてイノチを断とうとする人間が。 こんなにも居るというのに?
たくさんの頭脳やたくさんのスポンサーに守られて。
それでも、歩み通せないくらい。
険しい道かもしれんさ。
だから、ガンバレ。
稲垣吾郎。
ちっと粗忽なとこがあるのかもしれねーけど。
むろん、アンタの本当の心はわかりゃしねーけど。
それでもアンタは、アイドルで。
大勢の人の心を。
ホラ。
あんなにも、明るくすることができるんだから。
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