こしおれ文々(吉田ぶんしょう)

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2001年11月29日(木) チューリップ最終回  コラボレーション

混沌とした経済の中で始まった21世紀。
先行きのない未来に不安を抱く日本国民。

そんななか、トヨタ、花王などの
日本を代表する大企業が集まり、
【will】というカテゴリーの定め、
それぞれがそのテーマに基づいた商品を出し合うという、
日本では例のない壮大なプロジェクトが
2年程前から始まり、話題を集めました。

派閥意識が強い日本において、企業間のこうした戦略は、
いままでの企業の歴史の中ではまさに異例の出来事です。

言い方を変えれば、
例え日本有数の企業といえど、
現在の平成不況を自社の力だけで生き残るのは、
非常に困難だという証明なのでしょう。

【コラボレーション】
最近良く聞く言葉です。
企業の枠を取り払い、協力し合うことで、
【1+1】を5にも10にも効果を生み出そうという、
企業戦略の1つではないでしょうか?

これは、とくに企業に限ったことではなく、
ミュージシャン同士、作家同士などでも最近行われているようです。

しかし、最近取り上げられているこの【コラボレーション】を
ある二人組みが、すでに10年以上も前から実現していたのです。

1970年代。
ある二人の若者が出会いました。
当時はフォーク全盛の時代。
髪は当然肩まで伸ばし、色は茶色に染めていました。
出で立ちこそ当時の若者と変わりませんが、
二人とも幼少の頃から、
歴史、とくに聖徳太子の頃の歴史に興味を持ち、
大学では日本文化の中でも、【飛鳥文化】を専攻。
メキメキと頭角をあらわし、
二十歳で論文を学会で発表する秀才ぶり。
当時彼らは大きく注目されました。

そんな彼らが、現代の文化に飛鳥文化を融合させようとする
プロジェクトを立ち上げました。

つまり、
【茶色い髪の若者二人が現代文化と飛鳥文化のコラボレーションをはかる】

【茶色い毛の二人が現代文化と飛鳥文化をコラボさせる】

【茶毛が....と飛鳥を...コラボ】

【チャゲ...とアスカを...】

【チャゲandアスカ】

【CHAGE&ASKA】

というわけで、こうしてこの若者は、
10年後日本の音楽シーンに大きく貢献することになります。

〜おしまい〜


管理人:吉田むらさき

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