samahani
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2006年03月22日(水) 待ちくたびれた

3月22日午後1時、息子(長男)の受験した大学の合格発表があった。

彼は「大学は日本で行く」とずっと言い続けていた。せっかくアメリカの大学に行くこともできるのにもったいないと周りの人たちにも言われたけれど、彼の気持ちは変わらなかった。

私が親としてしてあげたことは、ほとんどなにもない。
アメリカにもSAT(共通試験)でのスコアを上げるための塾のようなものはあるのだけれど、自分で勉強するからと塾にも通わず、私は送り迎えをする必要もなかった。

ひとつだけ、私がしたことは「合格するまで誰にも言わない」というお茶断ちもどきの願掛けだけである。

周りの人に日本の大学を受験するとは言ったけれど、大学名は訊かれても言わなかった。彼が受験したのはたった一校。やっと言える(笑)






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一昨年の夏は、1ヶ月間代ゼミの夏期講習に通った。私とふたりでウィークリーマンションの狭い部屋に泊まって空き時間には大学見学やオープンキャンパスに行った。去年の夏は、半年早く現地校を卒業するために夏期講習に通って足りない単位をとった。11月1日は願書提出日だった。今年1月下旬、高校のすべての単位を取り終え、東京に来て下宿探しをした。2月25日の試験日まで約1ヶ月。

その都度、日記ネタになりそうな面白いこともあったのだけど。


こちら時間の夜11時過ぎ、電話を掛ける時にはちょっとドキドキしたけれど電話の向こうの彼はそんなに興奮した様子もなく淡々としていた。

大学に入って、授業やサークル活動で忙しくなり、東京の生活に慣れてくれば、親なんて頼ることもなくどんどん遠い存在になってしまうのだろう。寂しい気もするけど仕方のないこと。

長い道のりだった。

待ちくたびれた。


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