samahani
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2005年02月21日(月) 雨の土曜日

新宿を歩いていたら「手相を見させていただけませんか」と声をかけられた。「お金取りませんか?」と聞き返して、無料だと確認したので「いいですよ」と手を差し出した。

「いい手相をしていますね。頭脳線も感情線もはっきりくっきりしています。情が深いですね。面倒見のいい人なんじゃないですか?」(←そんなことはないと思います)

やたらと「きれいな目をしていらっしゃいますね」とか「いい手相をしていますね」とか褒められるので、「いや、そんなことはないはずです。問題を抱えていますから」と現状を説明したら、無理やり「ここに横じわができているのがそうなんでしょうね」とこじつけみたいな事を言ってきた。

10分ほど立ち話して、「どうもありがとう」と言って、スタスタと立ち去ったのだが、もしかして「油断させスリ」なのかとカバンに手をやりながら後ろを振り返ると、途中から合流した男と先輩と呼ばれた女がふたり、こっちを見ながら顔を見合わせ、何か喋っていた。

いったいあれは何だったのだろうと、いれぎゅりゃ!のオフ会で、前にいたしば子さんに聞いたら、あれは最初はそう言って、だんだん不安をあおるようなことを言い、偉い先生が近くにいますからとそこに連れて行かれて、宗教に勧誘されられる手口なのだと教えてくれた。途中で偶然を装って弟子がやって来るのも同じ、とのこと。

なあんだ、あの手相見って、でたらめだったのか。褒められすぎだったからね。

いろんな都会の誘惑の一端を垣間見て、田舎もんの私は、なんともう・・・と思ったことよ。


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