samahani
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2004年09月02日(木) |
アメリカにそんな言葉はありません |
昨日の日記を書いてから、やはりちょっと気になっていた。ペルーでは二十歳の男の子はみんな結婚を焦るものなのか?
今日、クラウディオに確かめてみた。「結婚の平均年齢はいくつ?」と。 ・平均ってことはないんだけど、遅くとも26か27までには結婚する ・早い人は22歳くらいで結婚する ・もし30過ぎて結婚していなかったら、欠陥のある人だとみなされる ・学歴(大学に行ったかどうか)と結婚年齢が大きく関係している ・ペルーでは、二十歳過ぎると子供を持つ人がとても多い。 それを機に結婚する人もいるけど、そのままずるずると(未婚のまま) 関係を続ける人のほうが多い。 (その後どうなるのかは聞いていないけど、破局しても子供がいることが 次の結婚にあまり影響しないのではないかと勝手に想像した)
ふむふむ。ペルーって「おおらか」な国?
ところで私は、「結婚の平均年齢」という言い方がなんだかしっくりこなくて、日本語にはもっと適切な言葉があったはずだと考え込んでしまったのだが、「そうだっ! 結婚適齢期って言うんだった!」と思い出すのにだいぶ時間がかかった。
しかし、考えてみれば「結婚適齢期」なんて、余計なお世話な言葉である。あなたは今、旬ですなんて、他人にさしずも指摘もされたくない。
私が結婚した頃(17年前)は、当然のようにその言葉があって、当時、女性の平均は25歳だった。そして、好むと好まざるとにかかわらずみんなそれを意識していた。今はさすがに死語になってしまったのではないかと思い google 検索してみたら、「WEB上であなたの結婚適齢期を診断します」のようなものがたくさん出てきて、今でも使われていることに驚いた。
11年くらい前の話になるが、アメリカに来て「アメリカでの結婚適齢期は何歳ですか?」というバカな質問をして、相手に全く理解してもらえなかったことがある。なぜなら、アメリカには適齢期や平均年齢などという概念がないのだ。言葉をつくして、やっと分かってもらえた時、その人はこう答えた。「それは大学や大学院を出たか高卒かとか、地方の古い慣習の強いところに住んでいるかどうかとか、いろんな要素がからむことだから一概に言えない。敢えて言えば、早い人は早い、遅い人は遅い、真ん中っていうのはあんまり無いかもしれない」
昔の日本人は、ある程度平均の取れる年齢帯で皆が結婚していたのだろうが、上記のような状況や、今の日本のような状況で、平均を取ることにはまるで意味がない。例えば、算数の計算問題を100問出して、小学校1年生から大学生までの平均点を出すようなものである。
私は、同じ理由で、アメリカには「40代男性の平均年収」などという概念もないのではないかと思っている。
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