キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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2017年05月14日(日) ありがとう。


今お付き合いしている彼と
結婚できたらいいなとずっと思っていた。

けれど、彼はいずれ東京を離れることは分かっていたし
私を連れて行きたい、って思ってくれているかなんて分からないし
もう諦めようかなと思っていた。

私には持病があって、
婦人科の先生から「早く妊娠した方が良い」と
もう5年以上も前から言われていた。
それを1人で抱えているのは辛くて悲しくて
でも、だから彼に結婚したいと迫るのはただのエゴだし
彼にはいくらでも未来がある。


けれどやっぱり私との未来も考えて欲しいと思ってしまうし
自分のわがままと、相手への思いやり
どちらを取ればいいのか、分からなくなっていた。

前々から、「今後のこと考えてね」
というようなことを伝えてはいた。
(30歳超えの女にこんなこと言われるなんてプレッシャーしかないだろうに、誠に申し訳ない。)

でもプロポーズの気配なんて何もなくて、
でもそれでも、何故かお互い居心地がよくて、
ずっと一緒にいるような気がしてた。


でもこんなんじゃダメだ。
もうお互い良い歳だし、ムダにする時間なんてない。
そう思っていた矢先に、姉とランチする機会があり
『ちゃんと将来を考えてなさそうなオトコはムカつく。』
と言われ、痛いところをつかれて、凹んでしまった。

姉は私のことを思って言ってくれているのは痛いくらい分かる。

でも、悩みなくトントン拍子に結婚して
トントン拍子に2人も可愛い子どもを産んで
毎日ハッピーなあんたに私の気持ちが分かるか?!
と、かなり腹ただしくもあった。
でも、言われて良かったんだと思う。



今日は話し合いの日だった。彼との。
『これからのこと話したい』と、私から言っていた。
正直、今までも何回か話し合いのようなものはしていた。
だから今日で具体的なことが出てこなければ、
潔く諦めて、たくさん泣いて、またいつか頑張ろうって思ってた。


でも彼は、
「夏休みに親に挨拶しにいくっていうのはどうかな。」

と、私の嫌な予感を振り切る具体的な案が…

何だか意外すぎて、びっくりして、でもすごく嬉しくて

ああ、私この人と結婚するんだなぁ


と思ったら何だか涙が出てきた。

彼は寝っ転がっていて、
私はその彼のお腹の上に頭をのっけて横たわっていた。
TVから、私の大好きなRADの『なんでもないや』
が流れてきて、余計に涙が溢れた。


結婚したら幸せになる訳じゃない。
むしろ大変になることの方が大きいだろう。

でもそれを分かっていても、
私は彼と一緒にいたいです。

神様。
ふだん、信じてないけど。もし、いるのなら。
今までたくさん辛かったから、信じてなかったけど。
もし、いるのなら。

どうかやさしく、あたたかく、まもってください。

どうか。
どうか。


Kさん。

私なんかを選んでくれて、ありがとう。


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