キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
index|back|next
君の「ごめんね。」のメールのあと 私からはメールも電話もしなかった。
暫くすると君から「帰ったら電話してもいい?」のメール。 「ごめん。自信ない。」と私。 何を話せば上手くいくのか、考えても分からなくて ただ涙だけはやたらと流れてくるし、 コールボタンは押せなかった。
でも分かってる。 考えても答えなんて出ないってこと。 1人で考えても分からないってこと。 結局話し合わなきゃダメなんだ。
君の生活パターンは分かってきてる。 夜の12時、君はたいてい寝てる。 私はそれを分かっていたけれど、電話をした。 出ないだろうと思っていたら、やっぱり出なかった。 少し安心した。 でも電話を切った直後にすぐにかかってきた。 君は眠たそうな声で「はる…?」と私を呼ぶ。 無言の私。何から話せばいいのか分からない。
弁解して欲しいのに、君はいつもの調子で話し始める。 私は黙ったまま。 たまに「はる?」と呼びかける君。
君が「ごめん。」と言う。 「何がごめんなの?」と言うと 「…俺の視野は狭いから、はるが特別だってこと忘れちゃう。 はるへのメールとか電話とか、二の次になってたこと、ごめん…。」
正直者すぎて嫌になっちゃうよ。でもそこがいいとこなんだ。 「二の次」って言葉を聞いて泣けてきたけれど、 やっぱり二の次になってる事分かってて、 そしてそれも悪いってこと、一応分かってたんだね。
「私はあと何回泣けばいいの?」というと 「・・・・・・・・・ゼロ。」 君はほんとひどいけど、でも優しい。
RADの歌詞のように 君が私に描く想いと 私が君に抱く想いは違う。違ったっていい。 でも同じであって欲しいと人間は思う。 だから欲望をぶつけあってしまう。 そのために「思いやり」が存在するんだね。
なんとか仲直りをして、普通に話せるようになった。 Jと喧嘩は殆どしないけど(というかしたことあったかな?) こういう、私が勝手に不安になって、とかが凄く多い。 毎回こんなのやだ、って思ってぶつかって、 終わりが見えないときもある。 でもしょうがないことだなとも思う。 そうやってお互い少しずつ分かっていくしかない。
何回も辛いことはあったけど、ちゃんと少しずつ良くなっている気もする。 君の愛をところどころ感じるよ。
長電話のあと、眠りについて 朝君からメールがきてた。(めずらしい)
「はるを我がままなんて思わない。 はるを失いたくない。」
そう。それ。 私はただそういう一言が欲しくて それをいつも待ってるんだよ。
「私も頑張る。Jが大切だから。」 そう返した。
|