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2012年04月14日(土) ■本当に頭がいい人というのは、どんな人?

「頭がいい」と言われる人やエリートの中には、
自分の説や考え方にこだわって、
少しも人の意見を聞こうとしない、
人を許そうとしない人がいます。

本当に頭がいい人というのは、
小さく固まって「自分だけが正しい」」としてしまう
思い上がった人をいうのでは無いはずです。
人を許せないのは、人間が小さく器が小さいからです。

この世の中、自分が正しい、相手が悪いと
さばけるほど、単純ではありません。
世の中の善悪というのは、
自分にとって都合がいいか悪いかだけのことです。
立場を変えて相手の立場に立ってみると、
180度変わることもあります。

本当に頭がいい人とは、
相手の立場に立って考えることができる
心の豊かな持ち主をいうのだと思います。
本当に人を愛したり、尊重したりする気持ちがあれば、
人の意見にも耳を傾け、
「いろいろ心配してくれてありがとう。
 私も考え直してみよう」と言えるはずです。
才能があっても、才能に愛がこもっていなければ、
人を生かすことはできません。



出典元 「毎朝「一話」出勤前に読む本―言葉のクスリ」
おすすめ度 5
著者名 太田 典生


仕事上の交渉ごとでも、議論でも、ケンカでも、
「相手の立場に立って、物事をみてみる」
という観点が必要で、この観点があるかどうかが、
うまくまとめるための大切なポイントだと言われています。
一方的な立場だけ主張しても、話は進まないからです。
また、この観点こそが、人の優しさでもあるといわれています。

現代に生きる私たちには、この
「相手の立場に立って、物事をみてみる」
ことが、欠如してきていると言われています。
相手の立場を想像することができなくなっているのです。

そこで、想像力をアップし、優しさを取り戻すために、
こんなことをしてみるといいそうです。
冷静なときに、(カッカとしているときはだめですよ)
◎「相手になったつもりで、相手の方から自分を見てみる」
 相手からは、自分がどう見えているだろうか?
 自分が言っていることが、どう聞こえるだろうか?
◎「相手の立場になりきってみる」
 すると、どんなことを言うだろうか?言いたいだろうか?

これは、キツいことですが、こうしてみると、
相手の言っていることが「なるほど」と思えてくることが多く、
無意味に反論したり、否定したりは出来なくなるのです。
相手の立場が、ちょっとはわかるのですね。
この、ちょっとでもわかるかわからないか、大きな違いで、
自分の視野も広がり、独りよがりも改善されてきます。

余裕があるとき、冷静なときに、楽しみながら、
「相手の立場になってみるゲーム」などしてみるといいですね。
すると、相手の不可思議な言い分や理不尽な言い分も、
ちょっとはわかるようになり、大きな気持ちになり、
優しさを取り戻せたり、許せたりするかもしれませんから。


■「ぼちぼち、お散歩日記」↓
「本からのお話紹介その7…「裁判官だってこんなことを言う」」

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