ことば探し
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2003年06月07日(土) 登る山はいくつもある。

登る山はいくつもある。
しかし、心理的に病んでいる人は「この山」に
登らなければいけないと思い込む。
「自分はこの山に登る体力がない」のだから、
自分の体力に合った山に登ればいいのだが、
神経症型の人はそうは思えない。

世の中には「あの山」もあれば、「その山」もある。
どの山に登っても立派だと思えれば、自分に合う山を探して登れる。
だから、「この山」に執着しない。


   「なぜこの人は、自分のことしか考えないのか」より
                     加藤 諦三著



まるで、母のことを言ってるようだ。
母はもう出来ないにもかかわらず、高い理想を持ち、
自分が持つだけならいいが、他人にもそれを押しつける。
自分も「この山」に登らなければいけないし、
他人も「この山」に登らなければいけないと思っている。
母の言う「この山」は、かなり偏っているのだが…。

人それぞれ「違う山」があって、それでいいのだと言うことが
理解できないらしい。
というより、理解したくないようだ。
いつも自分は正しいと思っていたいらしい。
その私が言うのだから、正しいと押しつける…
周りのものは、みんな疲れる。
しかし、本人は「1番疲れるのは私」と言っている。
周りは「ああ、そうですか」と言って無視をする。
すると、「誰も私のことを分かってくれない」と言う。
みんなため息をついて、誰もまともに話そうとしなくなる…

年を重ねたら丸くなる、と誰かが言っていたが、
母は、丸くなるなどという傾向はみじんもない。
よく働き、物事をきちんとやってきた母を
限りなく尊敬しているが、
母は、ある意味で反面教師なのだ、私の。
こんなふうに年を取りなくないものだなぁと
娘はしみじみ思う。
元気は元気でいいのだが…ふぅ。



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