2003年05月17日(土) |
社会の変化が激しくないときは、そして、物があまり |
社会の変化が激しくないときは、 そして、物があまり豊かでないときは、 「人生いかに生きるか」などと言うことは、 今ほど深刻ではなかったであろう。 ともかく「食っていく」ことに忙しくて 「人生」などということを考える暇などなかった。
しかし、現在はそうではない。 多くの人たちが「いかに生きるか」そして 「いかに死ぬか」について考えざるを得ないのではないだろうか。 これは、大変なことである。 しかし反面、各人が自由にこんなことが考えられるというのは、 随分と素晴らしいことだとも思う。 与えられたコースを進むのではなくて、 自分のコースを進めるのだ。 この人生の面白さを味わわないのは、損だともいえる。
「こころと人生」より 河合隼雄著
なるほど、こんなふうに考えることも出来るんだな。 しかし…やっぱり大変なことであるなぁ。 「いかに生きるか」 「いかに死ぬか」か…うーん。
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