2003年02月13日(木) |
私たちは、外界に秩序やパターンや意味を見いだしがちな性向を持ち、 |
私たちは、外界に秩序やパターンや意味を見いだしがちな性向を持ち、 ものごとが不秩序で、混沌として、無意味なままでいることに 耐えられない。 人間の本性は、予期できない現象や意味のない現象を嫌うのである。 その結果、私たちは秩序がないところには秩序を「見いだ」そうとし、 偶然のきまぐれだけに支配されているものに意味のある パターンを発見してしまうのである。
「人間この信じやすきもの」より T・ギロビッチ著
秩序だった現象は、ランダムな現象と違って、いろいろなやり方で 利用が可能であるからというのが、その理由の一つであると言う。
それはともかくとして、一旦秩序や、意味ができあがると、それを 壊そうとするのも人間、それを守らせようとするのも人間。 その中で右往左往するのも人間。 だいたいは、その中のどれかに組み込まれたり、 位置したりして生きてるのだと思う。 つまりは、人間が作ったものの中で、あがいているのだとも思える。 そして多分、あがいてあがいて、違う秩序や意味をまた作り出すのだ。
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