ことば探し
まゆ [MAIL] [HOMEPAGE]
 

2003年01月04日(土) 人の悩みの源は、

人の悩みの源は、
自分の気持ちをどれか一つに決めようとすることから始まる。

もっと精密に言えば、
二つの気持ちのうちのどちらか片方に決めようと
するときに私達は悩み始める。

AかBか、その二つの間でAにしようと頑張ったり、
Bに決めようと気持ちを抑えたりして揺れる。
無理にAに決めたとすればBが抑え込まれる。
するとBの気持ちが大きくなりはじめて、
Aの決心を揺さぶる。やっぱりBかと思う。
今度はBに決めると、逆にAの力が増しはじめて、
ふたたび気持ちが揺れる。
そして、いつまでもどちらにも決められない自分を感じて、
「堂々めぐり」している自分を責める。
これが悩みの基本形である。


       「新しく生きる」より  高橋和己著



揺れる自分を責める自分が確かにいる。
どうしてきっぱり決められないのだと…
しかし…気持ちは揺れるのだ、ゆらゆら揺れる。

どっちにも決められない自分。
どっちの要素も捨てがたい自分。
どっちともつかない気持ち。
人間だから、そんなに簡単に気持ちを決められない。
それほど立派ではない。
揺れに揺れて、迷いに迷って、そうして
決めていく。決めても迷い、揺れる…
そんな中から、何か真実が見えてくるような気がする。
揺れて、そうして自分の道が見えてくるような気がする。









My追加


 < 過去  INDEX  未来 >


 
まゆ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加