裏返した肉片...意澄

 

 

瓶 - 2001年11月17日(土)

転がった瓶に訊いてみる。
空っぽの瓶。
割れる事がこわくないのか、と。
瓶がこたえるはずはないけど、訊いてみる。

夜中じゅうに 響く 喘鳴

震えたじぶんを見られるのが怖くて
傷口は増える一方で
1年経った傷痕も色は残っていて
自分に甘えて切り刻んだ馬鹿の子の証は、
ずっと消える事はなくて。

人に見せるべきではないものが増えすぎて
いっぱい ありすぎて。

わたしはすぐに消えてしまえばいいのにとばかり願う。
電車に飛び込みそうになったり。
大きなトラックに飛び込みそうになったり。
ああ、でも真っ赤な外車に轢かれる方がかっこいいと思ったっけ

外では鳥が囀り 爽やかな筈の朝。
私はこれから 真っ暗闇の睡眠に陥る。


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