語り
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2005年11月27日(日) 御近所日帰りバスツアーに参加した ジローから 忍足へ


忍足起きた?おせーな。おはよう。

な、俺等、ゆうべ4時まで遊んでたじゃん。そんで家帰って寝てね、今日の朝7時に出かけたんだよ。俺。
なあ、すげーだろ。

何にってか。近所のバス旅行だよ。家族で参加だよ。やってらんねえよ。
俺んち店やってっからさあ、近所づきあいがどうこうってこれだけはババァうるさいんだよね。外せないってゆうんだよ。
もう年頃の俺だけは、そろそろ外してほしいんだけどね。
ちゃんと起きていったよ俺。
もうグダグダで。

バス乗ったんだけどさあ、全座席、おじいおばあしか乗ってなかったよ。
若者、俺と妹だけだよ。
でも俺、落ちてくるまぶた必死で全開にしてさあ、「おはよーございまス」とかちゃんとゆったよ。
うちの商売かかってるからさ。ババア睨んでるからさ。
そしたらおじいおばあから「えらいね」「いい色の頭だね」とか言われてなんか飴もらっちゃったよ。すごくいい感じだったよ。

そんで一番後ろの座席に座ってやっと寝れんべって目を閉じようとした瞬間、いきなりバスのテレビから

「へーイエブリバデー!レッツビンゴ!!」

とかハイテンションな声が聞こえてきて、前の席に座ったババアに起こされて、バスガイドさんにビンゴ用紙渡された。

朝8時からビンゴゲームやる気なのねこいつら。ありえねえよ。
 

しかもビンゴ、おじいおばあ全員が当るまでやりつづけたのね。
全員ビンゴになって終わったの、一時間半後だったよ。

ななめに5つ穴が開いてビンゴになってるのに、気が付かないで「まだリーチ」って、がんばり続けてたおじい2人くらい居たせいだったのね。
俺の隣にいたのね。
俺、「ここ並んでまス」ってついには起き上がって声かけた。
な、もうほんとお願いしますって感じだった。

そんでさあ、ビンゴ上がった順に、賞品配ってくれんだけどさ、俺、けっこう早かったんだけどさ、その最後のおじいと俺、同じ賞品だったのね。
多分100均のね。
俺の賞品、ラーメン箸3本セット。
お前にあげるよ忍足。

そんで、目的地に到着までカラオケ開始になったみたいだから、俺やっと寝れた。
朝の9時半から「北酒場」な。
もうほんとお休みなさいって感じで。 


行ったとこは良かったよ。なばなの里ってとこで、ベゴニアガーデンってゆう温室に入ったの。
すげーきれーだった。
アンデスの花なんだって。
でかかったよ。
今度お前とこようって思った。

花は高かったから、ゴメン、おみやげ、景品のラーメン箸な。
ラーメン食う時、なんかすげえ大事なやつだからさ。大事にして。
明日もってくね。



  今から寝るから返事いらない芥川慈郎


ぶな |MAIL