語り
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2003年09月02日(火) 職場の話



 わたしの職場は現在、

 耳鼻咽喉科の病院です。


 んで、わたしのしてる仕事は、
 基本的には、受付事務のはずなんですが


 現在は、医療的に素人が手をだしていいギリギリまでフォローしてます。

 すなわち、



 注射と点滴、薬品混合以外は
 ほぼ全部やっております(※ひとがおらんので)。



 検査も私がやります。


 自慢ですが、乳幼児には一番人気です
(※さまざまなアトラクションが豊富)。



 以下、ワタシ的には、不本意なアトラクションではありましたが、
 一例を。



 今日、わたしは頑張った。
 

 子供ちゃんの耳はとてもデリケートで、
 かつ、一見では、状態が分かりにくい(らしい。医者談)
 

 なので、鼓膜の動きを空気圧ではかる検査を
 行います。

 
 それは、耳の穴に、機械をさしこんで、圧をかけて、
 ディスプレイ上の、線の動きで
 鼓膜の柔軟さを見る検査なのですが、
 
 うちの医者の診察の時の真剣な顔(※世にも恐ろしい)

 
 ヘッドライト攻撃、

 銀色にぴかぴか光る鉗子、鼻鏡等で


 すっかり怯えたおこちゃまをスムーズに検査するのは
 非常に難しい。

 お母さんが必死であやすのですが、ぐずってしまうものは仕方ない。
 (耳鼻科ってなんせ無気味な機具が多い)


 しかも、この検査は、
 泣いたり声を出したり、つばを飲み込んだりされると
 正確に測れないので、


 超、子供に不向きな検査なのです。


 耳にいれると無気味な「ブウウウウウウン」という唸りがする、
 このティンパノ検査。

 今日もやっぱし

 「いやや〜〜いやや〜〜」とぐずる子供ちゃん1名。

 その子のお母さんと私が

 「痛くないで〜〜〜こわくないで〜〜」(※ほんとに痛くないんだけど)

 と、なだめながら検査をはじめたのですが、

 どうしても、怖がって検査できない。


 あーーどうしよーかなーと私があやす方法を考えていたら、
 
 お母さん。

 突然、


 「あっっ アンパンマンの歌! ここからアンパンマンの歌が
  聞こえてくるでええええええ」 
 


 と子供に言い放ちました。


 えっ?!と一瞬静かになった、子供ちゃん。


 そして、私に、お母さんの目配せ。


 ってわたしが歌うんかい!!!




 純子「そ・お・だ〜 恐れないで みーんなの たっめっに〜〜
    愛と〜勇気だけ〜が〜 とーもだっちさ〜〜〜」

 
 怪訝そうな顔をする子供ちゃん
(ホントに機械から聞こえてるのかどうか疑っている)

 ほ〜ら、ここからアンパンマンの歌聞こえてくるで〜〜〜!
 
 と誇らし気に騙すお母さん


 検査しながら延々と歌い続ける私


 待ち合い室の方から「アンパンマンの歌や!!」というざわめき
 

 受付で大笑いしている同僚


 含み笑いしている医者



 努力のかいあって、

 そして、とどこおりなく診察は進んだ。


純子「お大事に〜〜」


母 「あ〜〜看護婦さんアンパンマンの歌上手だったね〜〜」


(※白衣をきているので、看護婦にみえるらしい)



 とラストに子供に思いきり暴露しながら去っていくお母さん。




 お母さん!

  
 バラすんかい!!


 あそこまで頑張った私の苦労は!!
 
 
 ・・・・今日も頑張って働いたなあ!ワタシ!!えーん!
 

 
 
 





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