語り
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2003年01月06日(月) 遅くにとどく年賀状は



 職場のシフトの関係で、
 新年あけて初めて会う同僚、くるみ(仮名)に、年始の挨拶をする。


 自分「くるみん、あけおめ〜!」




 くるみ「・・・純ちゃんの年賀状、おとといとどいた」▼▽ω▽▼


  うっ、ちょっとふくれておる。


 自分「あはは、ごめんごめん、紅白前には出したはずなんやけどなー」



 年下の同僚、くるみは年末、


 「めんどくさいから、年賀状、もうメールで済まそうやー」

 
 という他の同僚をけちらして



 「あかん!ちゃんと年賀状書いてよ〜!私おじいちゃん死んで喪中やけどみんなに書くし、みんなの年賀状楽しみにしてるから!」


 
 と、力技で、同僚に己の住所メモを配った、

 シーズンの御挨拶は欠かせない。、
 いまどき珍しい、折り目正しい若者である(※24才)。
   

  

 くるみ「あたしな、めっちゃ楽しみにしててんで。元旦の朝、

    息せき切って走りながら玄関の郵便受け見に行ったのに」



 自分「ってそれじゃあ自分ちの庭、広すぎやろ」





 くるみ「新年最初の楽しみやのに〜 朝起きて、こたつ入って、

    お雑煮食べて、それから『きてるかな?▼*^ω^*▼』って

    わくわくしながら郵便受け見に行くのが〜〜」

 

 自分「新年の君の段取りなんか、シランわい」




 
 くるみ「さみしかってんでー!▼;ω;▼」



 自分「そんなに年賀状が楽しみなんか〜」



  
 
 くるみ「楽しみやもん!わたし、24日までにださな、元旦に
    届かんから、がんばって書いたのに、純ちゃんは31日
    なんかに出してる〜〜▼>ω<▼」



 自分「あのなあー!わたしだってな〜、パソコンさえ壊れなければ
    28日には出せてたんやーー!!
    パソコンもってて年賀状全部手書き 
    した私の気持ちも汲んでくれー!」 (※逆切れする純子)



 新年早々、いまどき小学生でもやらんような戦いを
 スタッフルームで繰り広げていると、診療開始時間ぎりぎりに
 飛び込んできた看護士の同僚、あみちゃん(仮名)が、

 

 あみ「はいっっ!あけましておめでと!」


 と、手渡しで年賀状をくれた。

 31日に年賀状をポストにいれ、その結果、くるみんに
 たった今まで責められとった私は、なんなのかね?

 そういった万感の思いを込めて、


 自分「え〜〜▼ーωー▼;」

 と、彼女に言うと、彼女は 

 

 あみ「フッ」


 と不敵な笑いを残してナース服の着替えに入った。



 つうか、くるみん、みろ、このあみちゃんの、堂々とした態度! 

 去年には一応出してたわたしのほうが、まだましやろ!

 と、くるみんに言いつつ、

 
 不審に思って、年賀状を見ると、たおやかな文字で


 

 『今年も「え〜〜」の一言から始まるのでしょうか?』

 
 と、書いてあった。


 ・・・・・・・ノストラダムスもびっくりネ。すごいネ。

 ▼ーωー▼ 


    
   


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