語り
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2002年02月08日(金) かぜっぴき


昨日より、くしゃみと、はなみずがとまらない。

なので、ティッシュをまるめ、鼻の穴両方を塞ぐ。
そんなわたしのナイスフェイスを父はしげしげと眺め、

「11純子」(イレブン純子)

と、呼ぶ。 
なるほど、鏡をみると、ティッシュが、バカボンパパチックで、かつ、11という数字に見える配置になっている。

相変わらず、父のセンスはワケがわからない。


この現象は、花粉症か?それとも風邪か?
昨日から、杉の花粉が舞いはじめたと、ニュースでいっていた。
わたしはおびえた。
人生でもっともなりたくない病気。それは花粉症。
なぜか。

都会住まいならともかく、山が接近しているこの和歌山で、
花粉症は致命的である。

しかも、わたしの趣味のひとつに、
春になったら山菜ハンター」がある。

ひのきやスギが満載している春の山、固有名詞でいうと「生石高原」に、家族そろって、その日から一週間分はゆうにある山の幸を採りにいくのである。

わらび、ぜんまい、やまうど、ふき、せり、たけのこ、よもぎ(餅用)、たらの芽。
においのきつい山菜がわたしは大好き。春の土のにおいが大好きなのである。

家族で、山菜の生えてそうな地帯にふみこみ、それぞれ、下を見て、もくもくと、己の獲物をとりつづける。
たったひとり、山の中で孤独に山菜をとりつづける。
たまには、父と協力して、うどを掘ることもあるが、だいたいはひとりでわらび摘みなどを楽しむ。ひとりで山の中にいる時間が好きなんである。
がさがさと山の奥にわけいったら、完全にマイワールドにはいってしまう。

1時間は全員車にもどってこない。

出てきた時は、体中草をはりつけ、土まみれの顔で、袋にどっさり成果を積んで、不敵な笑顔。
「わたしはこれだけみつけた」
と、自慢大会。

そして来年のめぼしをつけ、ちょっと荒してしまった土をもとどおりにもどし、山に「ありがとー!」と感謝して、家に帰ってアクぬき。食う。

それがわたしの春の楽しみの行事なのに、花粉症になってしまっては、あの楽しみが、苦渋に満ちた物になってしまう・・・!!

だから、花粉症にだけはなりたくない・・・!
(花粉症のひと、ゴメン・・!)

会社のひとびとは、わたしがどれだけ花粉症に恐れているかを聞いて、

「こないだあるある大辞典で、「てんちゃ」っていうお茶が効くってゆってたで」
「サンワ(和歌山の地元スーパー)で、あるある大辞典のコーナーがあったで」

と、いろんな情報を教えてくれた。
必死でめもるわたし。
そしてその翌日、つまり今日、熱が出てきて、会社帰りにお医者にいった。

「せんせい、わたしって風邪?花粉症?」
花粉症は熱でないでしょうが」
「あー!そうか!よかった。風邪で▼^ω^▼」
「笑ってる場合じゃないでしょ。熱、高いから注射うつよ」

 安心して注射をうたれてきました。うふっ。

 でも、これって、シュラ紫龍をえんえんとトップに飾ってるから、氷河の呪い?

 氷河:「なんでもかんでもひとのセイにするな。っていうか、絶対、いまので無理矢理氷河紫龍バナにしただろう」
   
 


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