語り
DiaryINDEX|past|will
昨日より、くしゃみと、はなみずがとまらない。
なので、ティッシュをまるめ、鼻の穴両方を塞ぐ。 そんなわたしのナイスフェイスを父はしげしげと眺め、
「11純子」(イレブン純子)
と、呼ぶ。 なるほど、鏡をみると、ティッシュが、バカボンパパチックで、かつ、11という数字に見える配置になっている。
相変わらず、父のセンスはワケがわからない。
この現象は、花粉症か?それとも風邪か? 昨日から、杉の花粉が舞いはじめたと、ニュースでいっていた。 わたしはおびえた。 人生でもっともなりたくない病気。それは花粉症。 なぜか。
都会住まいならともかく、山が接近しているこの和歌山で、 花粉症は致命的である。
しかも、わたしの趣味のひとつに、 「春になったら山菜ハンター」がある。
ひのきやスギが満載している春の山、固有名詞でいうと「生石高原」に、家族そろって、その日から一週間分はゆうにある山の幸を採りにいくのである。
わらび、ぜんまい、やまうど、ふき、せり、たけのこ、よもぎ(餅用)、たらの芽。 においのきつい山菜がわたしは大好き。春の土のにおいが大好きなのである。
家族で、山菜の生えてそうな地帯にふみこみ、それぞれ、下を見て、もくもくと、己の獲物をとりつづける。 たったひとり、山の中で孤独に山菜をとりつづける。 たまには、父と協力して、うどを掘ることもあるが、だいたいはひとりでわらび摘みなどを楽しむ。ひとりで山の中にいる時間が好きなんである。 がさがさと山の奥にわけいったら、完全にマイワールドにはいってしまう。
1時間は全員車にもどってこない。
出てきた時は、体中草をはりつけ、土まみれの顔で、袋にどっさり成果を積んで、不敵な笑顔。 「わたしはこれだけみつけた」 と、自慢大会。
そして来年のめぼしをつけ、ちょっと荒してしまった土をもとどおりにもどし、山に「ありがとー!」と感謝して、家に帰ってアクぬき。食う。
それがわたしの春の楽しみの行事なのに、花粉症になってしまっては、あの楽しみが、苦渋に満ちた物になってしまう・・・!!
だから、花粉症にだけはなりたくない・・・! (花粉症のひと、ゴメン・・!)
会社のひとびとは、わたしがどれだけ花粉症に恐れているかを聞いて、
「こないだあるある大辞典で、「てんちゃ」っていうお茶が効くってゆってたで」 「サンワ(和歌山の地元スーパー)で、あるある大辞典のコーナーがあったで」
と、いろんな情報を教えてくれた。 必死でめもるわたし。 そしてその翌日、つまり今日、熱が出てきて、会社帰りにお医者にいった。
「せんせい、わたしって風邪?花粉症?」 「花粉症は熱でないでしょうが」 「あー!そうか!よかった。風邪で▼^ω^▼」 「笑ってる場合じゃないでしょ。熱、高いから注射うつよ」
安心して注射をうたれてきました。うふっ。
でも、これって、シュラ紫龍をえんえんとトップに飾ってるから、氷河の呪い?
氷河:「なんでもかんでもひとのセイにするな。っていうか、絶対、いまので無理矢理氷河紫龍バナにしただろう」
|