追憶と忘却と回帰


2006年03月12日(日) 16。

自分をいい人と思うための涙
嫌われない笑顔
そんなものいらない

たとえ出鱈目でも
真実だけ欲しい
いつか傷つくことを知ってても

嘘だらけの日々や
まぶしい飾り物
手に入れたとしても
なんにもかわらない

役立たずの過去や
頼りない約束
綺麗なだけの夢
そんなものいらない

あたしは今だけを
愛し生き抜いてく
未来に何も待っていなくても









いい歌詞ですよね。
高橋瞳「16」

とても16歳が書いたとは思えない詩。
そして、綺麗な歌声。

でも、強がりな僕は、
負けを認めたくなくて。
それでも、それでも、
なんだか凄く悔しくて。
悔しくて、悔しくて、たまらないのは
何故だろう。
ああ、そうか。
嫉妬か。

「嫉妬」することが今まで殆ど無かった僕には、
凄く衝撃的で。
苦しくて。
自分が拙く見えて。
「負けたくない」って思って。
空回りするんだ。


全然住む世界が、違うのにね。


世界が、違うのに、ね。

半年で数冊売れる作家と、
大ヒットをたたき出す歌手。

負けは明らかなのに、
負けたくないって思うんだ。

泣きながら、必死になるんだ。

スランプが何だ。書けばいい。
泣いてくれる人がいなくなったから何だ。書けばいい。
読んでくれない人がいるから何だ。書けばいい。
聴いてくれない人がいるから何だ。歌えばいい。
自信が無いから何だ。やってみればいい。

何もしないことには、何も始まらない。

左手を殺そうとする右手を抑えて、
僕は生きてるんだ。

そういえば僕が16だった頃、
このサイトを立ち上げたんだったっけな。
その頃は、凄く明るいサイトだったな。

詩の作風が変わって、一度全部リセットして、
一度お客さんがすごく増えて、
今では、あの頃よりも廃れてしまったけれど。


でも、実は。
凄く前向きで「頑張っていこう」みたいな詩ばかりの明るいサイトを運営していた16歳の頃。
先日発掘した走り書きした国語のノートには、こんな言葉。

「3時32分
 暗い窓から見える猫
 溶けて、溶けて、
 土に染み込むことを
 誰も知らない
 俺しか知らない

 3時46分
 チョークの音
 蛍光灯
 雨の音
 教卓に貼ってある「国語」のシール
 全部が頭にキンと響く
 俺しか知らない
 くらくら、くらくらして
 耳元で囁く声は
 だんだん、だんだん大きくなって
 そうだ、保健室に行こう。」

国語の時間ですよ。
ノートに走り書きですよ。
授業聞いてませんよ。

「窓から下を覗いたら
 口にかけてあった鍵が
 音をたてて落ちたから
 俺は部屋を飛び出して
 逃げた」

根底がこれですよ。
同じ16歳ですよ。

どうして僕はこんなアングラだったんだろうか;
結局、平和な詩は僕には到底合わなくて、苦しくなってしまって、
1年くらいで明るい詩を全部消してしまったんです。
読んでて、「奇麗事ばかりだ」と思うようになったんです。

僕は僕の色でいいんだ、隠すことなんてない。

それが、今のプライベート☆シャドー、ぷらしゃどの詩たちです。

共感して自分で泣くこともあります。
「それは違うよ」と思うこともあります。
何を書いているのかわからないこともあります。


BBSのほうに、昨日の日記に対するコメントを書いてくださった方がいました。
凄く嬉しかった。
正直、詩の方針も、自分自身も、凄く不安だったから。
「悔しい」の一点張りで、凄く不安だったから。
日記だけ読むお客さんばかりなんじゃないかって、不安だったから。

でも、思えば自分のために開いたサイトであって、
そこに苦しさを感じたら、おしまいなんじゃないか、なんて。

「プライベート☆シャドー」というのは、
実は森博嗣さんの「詩的私的ジャック」という本に出てくる、
アーティストのライブ名「プライベートシャドー」から取ったものです。
こんな作家さんになりたい。
そういう思いもこもっています。

だから、僕は、ぷらしゃどを好きでいようと思います。



今日のBGM>高橋瞳 16





つまらないこと、些細なことが、案外力になるものです。



☆本の流通、アマゾンさん、紀伊国屋書店さん、楽天ブックスさんで確認いたしました!☆
http://www.v2-solution.com/  (出版社様のサイト)

宣伝:ネットでの各オンライン書店でお買い求めいただけます。一般書店におきましては、書店に並ぶことはございませんが、「星雲社発行の水無月水姫著『例えば泣くとか笑うとか』800円プラス税」でご注文くださればお買い求めいただけます。僕の詩を気に入っていただけた方、お手に取っていただければ幸いです。



☆光写真工芸出版社さまの「第3回音楽の詩コンテスト」に、僕の作品「空庭」と「TRUSH」が入選いたしました。
『音楽の詩−うた−』というタイトルで、星雲社発行の1200円の本です。全国書店に並びます。
詳しくは↓サイトでご確認ください。
http://www.hikaripro.co.jp/contest.html (光写真工芸出版社さまのサイト)


 < 過去  INDEX  未来 >



押してな↓

My追加
水無月 水姫 [MAIL] [HOMEPAGE]
感想意見文句注文等。お返事はメールか日記でいたします。