殺意を抱く自分など、大嫌いだと思っていたのに。 手のひらに、再び殺意を握る。
怒らせるな。 困らせるな。 邪魔をするな。 我侭を言うな。 訴えれば尽きることはないが、 訴えるという手段はあるはず。
それなのに、 未だ抱く殺意。
忘れたと思っていた、殺意。
やっぱり俺は逃れられない。 そう、感じた。
自分がいて 他人がいて
必ずしもどうというわけではないけれど、 殺意は消えずに。 すれ違う人。 向かい合う人。 飄々と歩く自分。
一体何を 繰り返すつもりなのだろう。 動き出しそうな、もてあました手を 仕事に縛り付けたり 遊びに縛り付けたり。
もてあますわけにはいかない。 手は動きだす。
そんな自分が 大嫌いだと思っていたのに。 そんな自分が 大嫌いなのに。
チクショウ。
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