ニューヨーク俳優修行日記
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2002年01月11日(金)




朝から稽古。
前半は旧作を後半は新作を稽古。
後半は二人だけのシーンのせいか、久しぶりにじっくり出来た。

演技をする時、実際の台詞と役者が何を思っているかが
まったく違うことがある。と言うか、まあ、大抵の場合は違う。
いわゆるサブテキストって奴。このサブテキストも台本上のものと
役者本人のためとのものがある。

例えば、恋人が死んでしまうシーンがあるとする。
しかし、役者はキャラクターそのものではないから、
当然そのままでは悲しくも何ともない。
そこで、恋人を何か他のものに置き換える。
それは愛犬でもいいし、母親でもいいし、まあ、自分の恋人でもいい。
自分にとってとても大切なもの。

この作業をPersonalizeと言う。(いわゆるメソッド演技かな)
この部分の宿題をしっかりするかしないかで結構差が出る。
でも、役になりきると言う表現があるように、難しいことを考えなくても
出来てしまうこともある。
ケースバイケース。でも言霊と言う言葉は当たっていると思う。
その台詞を口にするだけでそのキャラクターが解ってしまうこともある。
ごく稀にだけどある。そういう時はとても気持ちがいいわけだ。

こんなことを考えながら稽古をしていた。
とても気分のいい稽古。

明日も明後日も稽古。気合だ。






      

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