LEICOCO DIARY
れおと暮らす日々雑感。

2004年12月04日(土) ブラジル人の良いところ。

ブラジル人って、本当に子供に優しい。そして常に調和を教育していると思う。
大きい子は常に自分より小さい子に気遣い、大人もそのバランスを見て他人の子でも注意する。
大きい子が食べているものを小さい子が欲しそうな顔をしていたら、惜しみなく半分あげる。大人はそれが大事な事であるように他人にも同じものを同じだけ分け与える。
文字で書いてしまうと普通の事のように見えるが、実際に見るとちょっとビックリする。
といっても、私は日本の子供の現状を知らないというのもあるけれど、自分に例えてみたら絶対に子供の頃(そしてもしかしたら今も)出来なかった調和を、ここの人達はみんな普通にしていると思う。

例えば、今日。

れおは初めてトランポリンに乗ってみた。
れおが行くまでは3人が元気よく跳ね回って遊んでいたのに迷いなくみんな順番を譲る。れおが乗ったことによりれお+1人しか乗れなくなった。そして、乗っているもう一人もれおを気遣ってあまり激しい動きはしない。れおはなかなか下りたがらない。こんな自分勝手で親としては「早く下りなさい!」とれおに怒鳴ってしまう状況でも、みんなが「いいよいいよ」と行ってくれる。そして、トランポリンに大喜びするれおの顔を見てみんな微笑んでいる。「ぴょん!ぴょん!」と言いながら跳んでいるれおを見て「なんて言っているの?」と興味深そうに聞いてくる。

ボールのプールに入った時。
激しくボールを投げ合っていた5歳の男の子3人が動きを止め、れおが入るのを手伝い、れおが楽しめそうな遊びをみんなではじめた。

遊びに夢中になっている子供に、親が食べ物を持ってきた時。
子供の口に食べ物を入れるその瞬間、隣にいた子がポカーンと口を開けて様子を見ているのに気付いた親、即座に小さなその食べ物を二つに分け、自分の子供とよその子の口に放り入れる。私だったら自分の子に食べさせた後で「もう一つ持ってきてあげる」というだろうと思うが、ここでは同じものを分け合う事で調和を学習しているように思う。

そういえば、ブラジルで4年間を過ごした日本人の男の子、稀有なほどれおに優しくしてくれたなぁ。自分がそうしてもらって育ったから人にもそう出来るのだろうか。やはり、ブラジルという国がそうさせているのか。

どちらがいい、どちらが悪い、という事ではないけれど、そういうブラジルらしさを私はけっこう好き。
自分の子はかわいい、人の子もかわいい、みんなで成長していく。
少なくともブラジルにいる間は、私もそうなりたいと思う。


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れいこっこ

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