
戯 言ノ源
―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

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2008年07月21日(月) ■ |
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お前の向かうその道に例えば。 |
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結局丁度いい頃合で不死鳥までを読み直したので、とはいいつつも相変わらずアズカバンは行方知れずなんですが、己の中のハリーポッターブームが絶頂期に差しかかっていまして、早く読みたいと頻りに、それこそ挙手したハーマイオニーが如くぴこぴこ落ち着き無くしていると、兄上様に鼻で笑われました。 ……も、絶対あいつに最終巻見せてやんねー! そう高らかに誓ったそんな夏の日の事。 途中途中個人的イタイポイントを避けつつも再び気になった点をしたためておこうと思います。
・全編を通してちょっと引くぐらいハリーが怒りっぽいのはヴォルデモートの影響なのか? プリンスでの落ち着きぶりは、真相を知ったから、シリウスの事があったから、どちらともとれますが、不死鳥の時だけが上記で猛っていた、というのも一つの可能性かなと。尤もダンブルドアが言及していないので微妙な線ですが。
・ダンブルドアは人を愛した事がなかったのか? ハリーに対し、これ程までにいとおしく思う存在を自分が持つとは思わなかった、といった旨の発言をしていた点から。 エメロード姫は皆を愛していても信じてはいなかったとクレフに指摘されていましたが、その逆なのかなと。信じてはいたけど、愛してはいなかったのか。 いや、あくまでもそこまでの強烈な愛情を、というだけやも知れませんが。彼の家族はどうだったのか、所帯を持ちたいと考えた事無いのかとか、意外な程ダンブルドアの事を知らないのだと思い知ります。偉大な魔法使いだと、数々の勲章を誉れとされる事はあっても、肉薄する事は無かったのだと。 ハリーを愛するあまりロンを蔑ろにしている監督生発言なんかは寵愛っぽさが滲み出ていますね。このどうでもよさげな一言が、博愛主義者にあってたった一つ大切なものだったのだと、リアリティを醸しています。 そういえば二回程話題に出ていたダンブルドアの弟は何かの伏線に成り得るのでしょうかはてさて。
・神秘部の鍵がかかった場所にあるのは、恐らくは、愛? 読み直すまでうっかり忘れていたんですが、神秘部に訪れた時シリウスのナイフを以てしても開かない扉があって、そしてその中にある研究資料についてダンブルドアはヴォルデモートが持つ事が無くハリーが持っているものがあると言及しました。その正体はプリンスで愛する事だと言っていたので、多分その辺なんでしょう。 死だの時だの予言だの特に摩訶不思議な資料を集めている部なんです、驚きはしませんが、具体的にどんなものがそこにあるのか気になります。 死の間についても不可思議な部分が残っていますがね。殆ど全員を惹きつけたベール、ルーナとハリーが耳にしたその向こうからの声、セストラルと同じ理由ならネビルには聞こえなかったんだろうか。 ネビルといえば、予言は該当者のみが触れるというから、予言を持てるのが関係者だけという点の伏線なのかなと思ったのですが、そうしたら死喰い人達が持って帰ろうと出現した現実に即しませんから、若しかしたら予言の間から持ち出した後も効果が持続しているという予想はちょっと外れでしょうね。
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