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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2005年03月22日(火)
折角重ねた積み木を壊したくて。


云わなければ、ならない事がある。
二つや三つでは、とても無いけれど。
せめて云おうと、決めた事くらい。
それは嘗てからの約束だった。
予てから出来ずに、いた事だった。

だってそれが嘘なのだと、云えなかった。
偽りでしかないと、縁起でしかないと。
若しか気付かれているのかもしれないと、自分勝手な期待を持って。
気付かれているのならこのまま続けようと、身勝手な言い訳で執り成しては。
どちらにとっても共通で、きっとどちらにとってもそれは核心。
云おう云おうとどれだけ決めても、定まらないのは弱さ故なのか。
前触れだけ起こして、ずるいまま逃げ出して。
いつだって、そのままにしてきた。
今だって、そのままにしてあって。
ただ待たせただけなのだろうか。
まだ待たせたままなのだろうか。
それとも忘れて、くれただろうか。
それもまた、共通事項で。

それが嘘だと、ばらした瞬間。
何を思えるのだろうか。
せめてその表情くらいは、楽しみたいものだと思いながら。
相変わらず時を引き伸ばして、逃げ続けようとか考えている。
いつまでも、口に出さないまま。
逃げ出すくらいなら始めから。
何も云わずに、いればよかった。
そのままに、しておけばよかったのに。
そのままには、しておけなかったんだ。
馬鹿らしい、我儘だよ。

時機を見てとか、時を待つとか。
いつまで言い続ければ気が済むのだろう。
せめていつか、いつかには。
伝えられる、日が来ればいいと。
今日もまた、逃げ腰態勢。いつだって、逃げ切れる。


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