記憶の記録。
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私たちの退院日が決まりました。
平成20年、五月三日、土曜日。
足掛け五年の入院生活にピリオドが打たれます。 この喜びと感謝の念を、どう伝えればいいのでしょう。 先生の口から出た原石は、私の掌の上で、チリちゃんと母の手によってきれいな宝石になりました。 なんて嬉しいことでしょう。 今まで見守ってくれていた方々に、心から御礼申しあげます。 思った以上に長い年月がかかりましたが、その間ずっと私たちを応援してくださっていた、その思いに支えられてここまで来ました。 本当は、嬉しいだけではなく、病棟の看護師さんたちとお別れすることを思うと寂しさでいっぱいになります。 Dさんはじめ全ての看護師さんが『私』を本当に、本当に大事にしてくれていたから。 でも、その恩に報いるには『私』が精一杯生きていく事だと思うので、頑張って新しい日々を送っていきたいです。 あと残り10日間ほどですが、残り少ない病院生活を、悔いのないように過ごそうと思います。
あかり
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