記憶の記録。
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頭の中に開けてはいけない箱がある。 それはMSちゃんやマザーによって私たちの手の届かないところに保管されている。 それでも時々、ぎょっとするほど近くに転がり落ちてくる事がある。 その中身はわからない。 もしかしたら何も入っていないのかも知れないし、今まで何人もの人格がマザーに預けた記憶が一杯なのかもしれない。 だから今まではその箱に近づかないようにしていた。 でも最近、「この箱の中身は『希望』かもしれない」と思うようになった。 もう全ての怖い事は全部身体の中から出て行っていて、残りはこれからを生きるために必要な希望かもしれない、と。 まだそれを確かめるほどの勇気はないけれど、どうかそれが真実であるようにと願う。
あかり
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