日々の呟き。
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| 鳥の話。 2002年04月22日(月) |
| ちいさな籠の中に ちいさな鳥がいました 鳥は籠の外に出たい あの扉から出たい、と 思っていました。 あるとき 鳥が少し成長したとき 扉が開きました。 鳥は嬉しそうに扉を 出て行きました。 しかし、そこは前より 大きな籠だったのです 鳥はがっかりしました 籠から、扉から出たい 毎日思っていました。 そしてある日扉が 開いたのです。鳥は 喜んで出て行きました 鳥はとても嬉しそうに 飛びまわりました。 しかし、すぐに鳥は 気づきました。 そこは大きな籠の中 だったのです。 鳥はがっかりしました 結局籠からは出れない のかもしれない、と 思いました。 何故ならその籠には 扉が見当たらなかった のです。 鳥はこの籠の中で心地 よく過ごせる方法を 見つけようとしました しかしなかなかうまく いきません。 あるとき籠の外に手が 見えました。 大きな優しい手が。 鳥はその手に惹かれ、 その手を求めるように なりました。 籠越しに撫でてくれる 優しい手。 鳥は籠から出てその 手に触れたいと切実に 願いました。 そのとき、鳥は思い ました。 今までは作られた扉を くぐってきたのだから 作られた扉を探しても 状況は変わらないと。 今度は自分の力で外に 行けばいいのだと。 鳥の視野が広がった時 鳥はこの籠には天井が ないことに気づいた のです。 高く飛べば外に出れる あの優しい手に 近づける、と。 |
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黒猫釦。 (参加してみました。)