日々の呟き。

日々の呟き。

読書。　　　　　2002年02月25日(月)

今日は一日中大好きなひとのことを考える日
だったので、ひたすらのんびりしてた。

ベランダでひなたぼっこをしながら読書。

色や匂いや温度が頭の中で展開しやすい文体・
話が好きなんだなぁ、と自覚したり。

基本的に読書は目ではなくて頭でしてるのです。
映像が動くのです。
読書ってそんなもんだと思ってたけど映像にするのは
難しいと呟く友人がいて、どうやらそんなもんでも
ないらしいことに気がついたり。

今日はねぇさまという言葉がとってもぴったりな
お友達とお話をしたのです。
生まれて初めて珈琲を口に含んだときの感覚に
よく似た時間だったのです。

さいきんめっきり珈琲ばかりを飲んでたり。

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■今日の餌：『ゆく雲・うつせみ』(樋口一葉)

彼女の肉体はそこにあっても魂は存在しないも同然、
庭に転がった蝉の抜け殻のようなもので、
語りかけても答えない、
何か言って聞かせようというのも無理な話である。

ただ風に揺られかさかさと音を立てる
干からびた抜け殻のように、
彼女は同じ言葉ばかりを繰り返す。

何も考えず無邪気に遊んでいたころを思い出しては
おもしろそうに笑い、
どうしていいのかわからずに
たった一人で思いつめていた当時を思い出しては、
胸を抱いて苦しそうにうめき続ける。
(うつせみ)

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