今日から移動で営業の男子がひとり増えた。
入社3年目で初々しく、
今までにないさわやかさである。
支店内の平均年齢の高齢化をも吹き飛ばす
レモンの切り口のような青年。
というのはいささか大げさだが、
彼はたとえサッカーで負けて坊主だろうが
ちょっと顔が品庄似(どちらとはいわずイメージが)だろうが
そんなこと構わないほど、さわやかさんなのだ。
それもそのはず、うちの社内の雰囲気がフツーじゃないので
たぶんフツーであろう彼の行動がものすごく目立っている。
だいたいあいさつや返事の類。
「おはようございます」ってドア開けても
営業マンは無視。
営業がいちばん偉いと思っている証拠なのだ。
お留守を守る内勤者しかあいさつしてくれない。
異常な奴ばかりなのである。
わたしたち内勤女子は常々
「人間としてフツーであってほしい。」
と愚痴をこぼしてきた。
そしてわたしは我が支店が、
全国の支店から移動と称してやってくる営業マンの
「墓場」と化していることに気づきはじめていたのだ。
だから2月から営業マンがひとり移動してくると耳にしたときは
「どーせまた変なのが・・・」と噂していた。
ところがわたしたちの想像を裏切るような好青年!
もう、うっとり、だ。
普通は、最初だけネコかぶったりしてるのだろうが、
なにしろ来る人来る人が最初から変だったため、
たとえネコかぶっていようが
第一印象が好印象なこと自体が大事件なのだ。
もう「なんていいコそうなんでしょう!」
いつもは重い女子の昼食時間も彼の話でもちっきり。
すっかり職場のアイドルになってしまった。
スーツの趣味もよいし。
そう、わたしはスーツの趣味に人間を視る。
代理店の営業マンは
やりすぎなスーツで着飾っていることが多く
一目でいやらしさを感じるのだ。
なんだろう、
ダーク系のジャケットにダーク系のシャツ、ダーク系ネクタイ?
やたらと黒づくめ傾向、もしくは黒×赤みたいなどぎつさ。
なーんかそれってもうダサイんじゃないの?ってゆう着こなし。
それもみんながみんな。
性格がこんなにもバラエティにとんだ人たちなのに。
コレ着とけばオッケー!みたいな。
もっと個性的であるべきよ?
業界人意識丸出しで恥ずかしくないのかねぇ。
人を見た目で判断するのは好きではないが
営業マンたるもの、ルックスは大切なのだ。
その点、彼は美男子ではないがかんじがよく、
無印良品のようなシンプルなさわやかさがウリである。
営業マンとして申し分ない。
しかし、心配なのは
彼が入るチームの長が別格の問題児であるということ。
奴の部下は2年間に二人もやめている・・・。
理由、性格の不一致。
なんじゃそれ?仕事だぞ?恋愛じゃないんだから〜。
いや、こちらとしたらアンタと気が合う方がやばいよ。
そんなわけで新人くんが上司に着いてゆけるか?
意外とうまくやってたりしたら逆に不安?
などと思う、女子のお昼休みなのでした。
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