見つめる日々

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2006年03月14日(火) 
今日三月十四日、最高裁で、山口県光市の母子殺害事件について弁論を開く。

そのことを知って以来、心の奥底の痛い場所に、針が刺さっている。

今朝、横浜は晴れていた。
娘を保育園に送り、お金がお財布に一銭も残っていないこともあって銀行まで足をのばす。
その時、突然涙が零れ出した。
一度零れ出すと、拭っても拭っても、止まらなかった。

空を見上げれば、辺り一面、光が溢れているのだった。

その時立っている場所が、もしも、私にとって安全である場所だったなら、私は間違いなく、声を上げて泣き出していただろう。別に哀しいわけじゃない。ただ、胸がいっぱいなだけ。でも、声を上げて、思い切り、空に向かって泣きたかった。

たまらなくなって、Tに短い手紙を出す。

「確か今日、本村さんの事件の、最高裁での弁論が為されると聞いた。あの事件は当時私には衝撃で、見聞きするだけでも辛かった。今日横浜はひどく晴れていて、でも同じその空の下、あの事件が裁かれようとしているのかと思ったら、涙がこぼれてきました。哀しいとかつらいとかなんかじゃなく、ただもう、あの事件で踏みにじられた幾つもの生と性とに、今はひたすらこうべを垂れ、手を合わせていたい、そんな…」

最後は、文章にならず、言葉を締めることのできぬまま手紙を出す。

どうなったのだろう、その後。

いや、

知ったとて、私は何もできないのだ。
今私にできるのはただ、祈ること、それだけ。

殺されてもなお陵辱されることは、どれほどに。
自分が命を賭けてこの世に生み出した小さな命を守ること叶わずして殺され、陵辱されるというそのことはどれほどに。
生きてこうして陵辱されることだけでも、私にはこんなにも耐え難いのに。
死してもなお…それはどれほどに。
そして大切な存在の命を奪われ、その肉体までもがぼろぼろに引き裂かれているのを目の当たりにした者は、その後どうやって自分に折り合いをつけ生き延びてこなければならなかっただろう。

あぁ、どうして。世界はこんなにも…!!!



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◆弁護人不出廷、弁論開けず=直前に辞任「準備不足」−光市母子殺害・最高裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060314-00000072-jij-soci

 山口県光市で1999年、母子を殺害したとして殺人などの罪に問われ、一、二審の無期懲役判決に対し検察側が上告している当時18歳の少年の被告(24)の弁護人が14日、最高裁に出廷せず、弁論は開かれなかった。
 事件を審理する第3小法廷(浜田邦夫裁判長)は「正当な理由に基づかない不出頭で、極めて遺憾」とする見解を表明し、弁論期日を改めて4月18日に指定した。
 刑事訴訟法は、殺人などの重大事件は弁護人なしで審理できないとしている。検察側は「不出頭は裁判遅延目的が明らか」と述べ、審理の進行を求めたが、同小法廷は退けた。
 同小法廷は昨年12月に弁論期日を指定していたが、今月6日に2人の弁護人が辞任。前後して、オウム真理教元代表松本智津夫(麻原彰晃)被告(51)の一審で主任弁護人を務めた安田好弘弁護士らが就任した。
 安田弁護士らは「準備に時間が必要」と期日延期を申し立てたが、同小法廷は却下。13日午後に欠席届が提出された。 
(時事通信) - 3月14日19時0分更新

◆http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20060314/20060314-00000053-jnn-soci.html

◆http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060315k0000m040084000c.html


遠藤みちる HOMEMAIL

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