見つめる日々

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2003年07月15日(火) 
 窓の外は灰色。ひゅうひゅうと吹く風に木々の枝がざわわと揺れる。そんな木々の姿に比べ、目の前に広がる家々の姿。そこもここも、これくらいの風にも雨にもびくともしない、固く丈夫な壁を持つ。
 ふと思う。この家々の姿は、人の心の壁のあり様に似ているのかもしれない。でも、私はまだ、そういう壁を自らのものとし得たことがないから、本当のところは分からない。もしそういう壁があるならこんな家のような姿をして、その内に住む己を守るものとして存在するのかな、と。

 心の壁を築くことを覚えられるといいわねと主治医に言われ続けてはや幾年。私の心は今、どんな姿をしているのだろう。混沌としたそれは、今、私にはどうにもうまく捉えきれない。


遠藤みちる HOMEMAIL

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